アダルト業界歴13年。AVメーカー広報&AD、風俗情報サイト編集、アダルトグッズメーカー社員を渡り歩き、現在はライターを生業としているもちづき千代子が、これまでの仕事で体験したアダルトグッズにまつわる【事件】を大暴露!! さて、今回の事件の主役は……!?

File11.怪奇! 勝手にスイッチが入るバイブ事件

これは私がAVメーカーの広報をしていた15年ほど前の話。広報とは言っても、社員の少ない会社だったため撮影時にはADとして駆り出され、現場で働いていました。
その日の撮影は、リモコンローターもの。女優にかなり強力なローターを装着し、街中を歩かせたり電車に乗らせたり……。そして、離れた場所からスイッチをONして、その場で感じさせるという内容でした。

とはいえ、今ほど技術が発達しているわけではない当時のアダルトグッズ業界。強めのローターといっても威力はたかが知れたものです。そこで、監督が編み出したのがリモコンバイブ。一般的なバイブにリモコンでスイッチが入るように改造をし、リモコンローターと同じ要領で使用することになったのです。
その威力ときたら、凄まじいものでした。スイッチを入れた途端、感じるとかのレベルではなく、まさに悶絶。ゴルフの練習場でスイッチを入れれば、ゴルフボールを打つことなんてできるわけもなく、ゴルフクラブが杖代わりになっていたり。スクランブル交差点でスイッチを入れれば、その場でうずくまってしまい、あわや救急車を呼ぶかの騒ぎにまで発展したり。遠くから見張りをしていた私は、その様子に恐れおののいたものです。
ちなみに、バイブは抜けないようにパンティの上から緊縛用の縄でガチガチに固定されてました。縄とパンティ越しにスイングするバイブの迫力たるや、今でもあれ以上のバイブ映像は見たことがないと言えるほどです。ほぼ拘束具に近い緊縛バイブを装着させられた上に、スイッチがいつ入るかわからない状況はかなり厳しいものだったと思います。

いろんな意味で非常に印象に残ったこの撮影ですが、内容以上に忘れられないのが、撤収後の片付けの時のこと。楽屋として借りていたとある倉庫でリモコンバイブを消毒し、それを棚の上に並べておいていた時のこと。
10本ほど並んだリモコンバイブが、一斉にヴィーーーーーーーーーーーンと動き出したのです!
スイッチの方はすでに全て電池が抜いてあり、間違って押したということは有り得ません。激しくスイングし続ける10本のバイブを目の前に、私は戦慄し「ぎゃああああああ」と叫びました。
騒ぎを聞きつけた他のスタッフも、フラワーロックの如くウネウネと動くリモコンバイブを見て騒然。これは一体どういうことなのかと、色々検証した結果……。

なんと、リモコンバイブは倉庫周辺のお宅のテレビ、またはエアコンのリモコンのスイッチで動いたことが判明しました! これは、倉庫にあったテレビリモコンでも確認したのでおそらく間違いないです。バイブを改造した社員によると、バイブのリモコンと家電のリモコンの周波数が一緒だったのではないかとのこと。ただ、別段特殊な細工はしておらず、根本的には普通に売られているリモコンローターの部品を使っていたそうで……。

だとすると、当時のリモコンローターって、テレビリモコンでも普通に動いたってことですよね……。これが必然なのか偶然なのか、今となってはわかりません。とりあえず、近年の規制に伴い、こうした撮影は自粛の傾向にあるようですが、もう一度検証してみたいと未だに思っているのです。

もちづき千代子
もちづき千代子
Twitter:@kyan__tama

AVメーカー広報、風俗情報サイト編集、アダルトグッズメーカー社員を経てフリーに転身。
性産業への己の愛を凝縮した卑猥なテキストを綴り続ける、哀愁の豊満熟女ライターである。