トイズマガジンでオナホールのレビューを書かせていただいて間もなく2年が経とうとしている。こうしたレビューをしている私に期待されるプロフィールは「高〇生の頃から年齢を偽りオナホを使い続け、今までに使ったオナホの本数は〇千本を超える。」みたいな感じだろうか。
しかし実際は全く逆で私の本格的なオナホ歴はここ数年、しかもその前は「アンチオナホ」位の勢いだったのだ。

もう15年位前になると思うが、初めてオナホを手にした。「別に欲しかった訳ではないが、付属品として付いてきた」というような消極的な出会いだった。
「女性器を忠実に再現」とか「包み込む様な快感」みたいな煽りに期待が全く無かったわけではない。「そんな凄いものなら、癖になってもまずい」と暫く使わず放置していたが、好奇心が負けて期待を高めながら使ってみた。

しかし実際使ってみると全然気持ちよくなかった。重たいし、疲れるし、と散々で「もう一度使ってみたい」「あの感触は凄い」とはならなかった。当時はオナホも高価で私が試したものは1万円程度だった。今思えば使い方が悪かっただけでオナホに責任はなかったかもしれないが、結局「こんなものの為に金を使うとかあり得んわ」と考え、暫くはオナホを使うことはなかったし、興味を持つこともなくなってしまった。

本来ならそのまま人生終了だったのだが、幸運だったのはオナホ業界との縁が首の皮一枚で繋がっていたことだ。ご存知の通り私はラブドールが大好きなので、数年前からグッズメーカーの方が集まる飲み会などに呼んでいただく機会があった。やはりそこでの中心はオナホの情報交換だ。材質、内部構造、パッケージ、造形等々……色々な話が飛び交っている。初めて参加したときは「何で(気持ちよくないと思っている)オナホを熱く語れるのだろうか」ということだった。
一方で色々話を聞いてみて「そんなに凄いなら、もう一度使ってみますか……」という気持ちにもなった。そこで過去の苦いオナホ経験を語り、まずは無難なものを一つ選んで貰った。

期待もあり、一方で過去の経験から疑いの気持ちも持ちながら使ってみる。1回目はそんな感じで考えながらだった為かそれほど良いと思わなかったが、2回3回使っていくに従って使い方なども心得て来てオナホの良さが分かった。
時代は進化しているし、その感想を基に2本目、3本目を選んで貰ううちに自分の傾向を掴み、名器と思えるオナホにいくつも出会うことが出来た。

突然私のどうでもよい昔話を始めてしまったが、言いたいことは一つで「オナホは一種ではない、1本使って合わなかったと言って諦めず、2~3本使ってみて欲しい」ということだ。また本当に良い合ったものを欲しければショップの人等にも聞いて欲しい。彼らは色々なことをよく知っている。
1本目で「素晴らしい出会い」とはなかなかならないと思うが、使った経験を元に2本目3本目を選んでいくと、その中で「これは素晴らしい!」と思えるものが必ず見つかるはずだ。

次回はオナホの楽しみ方について少し書いていこうと思う。

平野敏明
平野敏明
Twitter:@jokegoods

買う物が無くても時間があればアダルトグッズショップに足を運ぶグッズファン。エアピロー系、ランジェリー、コス、二次元系パッケージが特に好き。PNはこの業界で初めてカメラマンの仕事を始めたとき編集長から頂いた名前。