今回レビューさせていただくのは「ぱれっとクオリア」より2016年6月24日に発売した美少女ゲーム、「オトメ*ドメイン」だ。
ぱれっとクオリアは、アダルトゲームブランド「ぱれっと」の姉妹ブランドとして設立されたブランドであり、その処女作が今回レビューするゲーム「オトメ*ドメイン」だ。
処女作から女装潜入モノを選ぶ強気な姿勢だが、興味がある人にとっては十分満足する内容だったと思われる。

シナリオ 3点

祖母が他界し、天涯孤独の身になった主人公・飛鳥 湊(あすか みなと)。彼を拾ってくれたのは、女子校に通う生徒で理事長も兼任している同い年のお嬢様・西園寺 風莉(さいおんじ かざり)。理事長の権力で女子校に通うことになった主人公の日常と恋愛を描くお話。

ひなたルート

その1:主人公と仲良くなりだんだんと意識しだす。
その2:主人公が女だと思ったまま付き合う。エッチなこともする(主人公がひなたをイかせるだけ)。
その3:主人公がひなたに男だとバラす。すぐ仲直り。
その4:厨二病仲間が厨二病を卒業していたため、ひなたも卒業。
その5:破局しそうになるも『魔王 湊』の誕生で和解(ハッピーエンド)。
画像[otome2]

柚子ルート

その1:主人公が男だと気づき指摘する。脅迫して部活のお手伝いをさせる。
その2:新聞のネタのため夜の校舎へ。主人公の盗撮写真を見つけ、盗撮犯は見つけるが依頼主わからず。
その3:主人公が柚子に花嫁修業を付ける。主人公が告白紛いのセリフ。
その4:盗撮の依頼主を見つける。破局し柚子は実家へ。
その5:主人公が実家でプロポーズ(ハッピーエンド)。

風莉ルート

その1:実は主人公大好き風莉。
その2:部活の困りごと、ある生徒の経済的問題を解決。
その3:実は主人公と幼い頃に出会ったことがあり、それが初恋。
その4:理事長を辞めさせられそうになる。
その5:父親との話し合いで解決。父親公認でお付き合い(ハッピーエンド)。

共通ルート7時間17分、ひなたルート7時間15分+51分、柚子ルート8時間26分+1時間3分、風莉ルート8時間12分+57分(“+”表記はおまけシナリオ。すべて初期設定オートモードで計測)。
合計プレイ時間は約33時間。これはどう考えてもミドルプライスの文量ではない。フルプライスでも20時間程度の作品があるなか、30時間超えは破格だ。ADVコスパだけで言えば最強レベルではないだろうか。内容もお手洗いや体操服への着替え、過激なスキンシップなど女装潜入モノの王道の話だ。王道過ぎて退屈でもある。正直、女装潜入モノの時点でご都合主義に関してはツッコめないため文句は少ない。主人公が割となんでも出来て、女子力が高い、と超ハイスペックだ。欠点は女々しいことくらいか。

減点は3つ。
1. ヒロインとの最初の出会いや、クラスメートと仲良くなった等、超重要な部分をすっ飛ばすこと。
2. 湊君が、本当に唐突に男になること。いきなり本気でドン引きレベルの変態発言やめて。
3. 音符マークの多用。声のトーンは全然違うにも関わらず音符マークが入っていて、最初は違和感程度だったが、ずっと続けられるとだんだんイライラしてくる。なんだか煽られているみたいです♪

イラスト 4点

CG50枚、SD20枚。本当にミドルプライスで大丈夫なのか疑わしいレベルだ。
CGは館川まこさんが原画を担当している。聞いたことがないお方だが、原画を担当されたのは初とのこと(公式サイトより)。控えめに言ってすごく可愛い。正直な話、パッケージ絵だけで購入を決めた。特に良いのは丸っこい手だろうか。とても可愛い手なのだ。可愛い。
SDはこもわた遙華さん。SDと言えば、というくらい有名な方だ。ネタ部分のSD絵はとてもおもしろくて笑顔になる。

背景は細かくて綺麗。ただ、少し機械的すぎるような線の書き方だ。建物等がただ一つの歪みなくあるため、逆に違和感がある。

キャラ 4点

ヒロインは3人。
西園寺 風莉(さいおんじ かざり)
主人公を拾ったお嬢様で、学園の理事長。不器用で超ポンコツ。部屋の中でペットボトルを用いておしっこする。

貴船 柚子(きふね ゆず)
名家のお嬢様で見た目も「THE 大和撫子」だが、お転婆娘。家事は壊滅的。好きなものはシュールストレミング。新聞部部長。

大垣(おおがき) ひなた
1学年下の後輩。銃が好きなため主人公(男)と話が合う。邪気眼系厨二病だが、素は元気っ子。適当な設定や、とりあえずかっこいい話をするだけの知識の浅さ(にわか)がばれて自爆することが多い。しかし、その正体は東方将軍ツァラトゥストラであり、裏で世界を操っている。裏世界の住人のわりには、ドイツ風の特注コスチュームを堂々と着て出歩く。

立ち絵があるキャラは+3人。
主人公・飛鳥 湊(あすか みなと)
祖母が亡くなり一人になった主人公。女装に対して嫌がるそぶりを見せるが、余念のない女装で転校。趣味は家事で、汚部屋や手作り以外の料理は苦手。見た目だけで言えばこのゲームの女の子の中で個人的可愛さランキング1位。

皆見 美結(みなみ みゆ)

少しギャルっぽいが誰とでも仲良くなれる、フレンドリーないい娘。主人公たちと同じ寮に住んでいない。新聞部所属。

那波 七海(ななみ ななみ)

めんどくさがりで、先生とは思えない発言が多数。主人公たちの寮の管理人。唯一の大人で、時々アドバイスをくれる良い先生。担当科目は数学。

音楽 3点

無難に美少女ゲームの曲と言ったところか。悪くない。
優しい声と楽器のわりにリズムが難しいOPも、覚えたらノリノリになれていい感じ。

エロ 4点

Hシーンは各キャラ5回で合計15回。ひなたのHシーン合計122分。同様に柚子137分、風莉124分。1回あたり平均25分程度のため、悪くはない。プレイ自体も、フェラやパイズリ、アナル等、ある程度飽きないように工夫されていた。個人的良ポイントは、精液の綺麗さ。減点ポイントは、主人公の逸物と絶頂時の叫び声。逸物は結構グロイし、絶頂時の叫び声が、結構な頻度で主人公なのが萎える。いや、可愛いけど。
あと、おまけシナリオのHが結構変態度高くて良い。

ユーザビリティ 5点

通常時、クリックだけでなく、しゃべっている途中でも変わる立ち絵。放置しても眼だけは瞬きを繰り返し、アニメーションによる演出で漫画より動く。メッセージウィンドウより上をタッチするとフリーカメラモードに切り替わり、カーソルを右にやるとすぐにセーブができる。
Hシーン時、興奮を冷まさないBGV(バックグラウンドボイス)。射精カウントや、絶頂時の声。音楽鑑賞や立ち絵鑑賞。これ以上充実したモノはほとんど存在しないコンフィグ。これ以上何を望めばいいのかわからないほど快適だった。
インストールの度に毎回シリアルコード入れるのだけは面倒。

総合 4点

供給がそれほど多くない、「女装潜入モノ」というだけで価値はある。
しかし、内容はキャラゲーだ。起承転結の「転」の軽さ、ボリュームや演出も相まって、日常を垂れ流すゲームに近い。あまり言いたくはないが、可愛い女の子が可愛いことをするだけのゲームだった(一人は男だが)。
シナリオゲーを求めている人以外にはお勧めできる作品だ。ぱれっとクオリアの今後の活躍を期待して、レビューを締めたいと思う。

ちなみに、公式サイトにて「視点変更パッチ」がダウンロードできるので是非。

オトメ*ドメイン
メーカー:ぱれっとクオリア
参考価格:7,344円
シナリオ イラスト キャラクター 音楽 エロ ユーザビリティ 総合
3 4 4 2 4 5 3
ひみこ

女の子をこよなく愛する美少女ゲーマー。少ないお金で美少女(ゲーム)を買い、ロリから熟女までどんな”美少女”とも愛を持って接します。恋愛マスターを名乗る日も近い……。