現代の日本人は性欲を失いつつあると言われています。「国民総セックスレス時代」と叫ばれる昨今の現状を嘆いたトイズマガジン編集部は「性欲アップ講座」を開設。毎回、性のプロフェッショナルをお迎えし、性に関する悩みや不安の解消を提案しています。今回、ご教授いただくのは、歌舞伎町のデリヘル「O.t.o.n.o(お殿)」に在籍する現役デリヘル嬢であり、出演作品数は250本を超える人気熟女AV女優の白鳥寿美礼さん。第2回では、風俗嬢とAV女優を兼任し始めた時代についてお話していただきます。

――AVの方は2011年にタカラ映像からデビューされたんですよね?

白鳥寿美礼(以下、白鳥):あ〜……実をいうと、その前からデビューはしてたんですよ。「白鳥寿美礼」という名前ではなく。

――えっ!? それじゃ第1回でお話いただいた、白鳥さんが入ったプロダクションって……。

白鳥:「白鳥寿美礼」の前の名前で活動していた時の話ですね。といっても、本当にまったく忙しくないAV女優で(笑)。パブも狭かったし、当時はどちらかといえば風俗の方に力を入れてる感じでした。

――とはいえ、初めてAVに出演した時のことは覚えてますよね?

白鳥:そうですね。カメラの前で何をしたらいいかわからなくて、すごく躊躇してました。ただ、以前に芸能系や音楽系の裏方として働いていた時期があって、同じショービジネスの世界だと感じたことが印象に残ってます。作品の売り方や、方針の決め方にしてもそれに近い気がしましたね。

――なるほど。実際に自分が出演していく中でさらに気づいたことはありますか?

白鳥:もうね、AV=私にとっての羞恥プレイだな、と(笑)。私はもともと裏方気質で、人様から注目を浴びることが苦手だったんですよ。カメラの前で脱ぐことも喋ることもガチガチに緊張して、演技も驚くくらい棒読みで下手くそで。撮影しながら「こんなAV誰が買うんだ!?」って本気で思ってました。

――自分の出た作品に自信が持てなかった?

白鳥:そうですね。演技がダメならどれだけ本気なのかを魅せられれば良かったんですけど、それも周りに人がいることで集中できずに……。裏方をやっていたわりに、自分自身が「ものづくり」の一部になっていることを自覚するまでに時間がかかったんです。

――そうしてAVの世界で四苦八苦してる間に風俗嬢としての生活もスタートしたわけですよね。こちらはどうでした?

白鳥:風俗はもう順風満帆(笑)。働き出した途端に、半年くらいは予約待ちが出るほど売れっ子になりました。店長が「伝説だ」と言ってくれたくらい、ド素人からのスピード出世だったんです。在籍中は、お茶を引いたことは無かったですね。

――それはすごい! どういったところがお客様に受けたんだと思います?

白鳥:いや、そうなっても自分の女としての価値がわからなくて「お客さんみんなオカシイんじゃないか」と思ってましたよ(笑)。ただ、探求心ですごく熱心に性やテクニックについて勉強してましたね。なすびで練習したり、図書館で医療書読んだり、オチン〇ンの神経図を熟読したり。

――そっち!? 探求心の方向性がズレてるような気はしますが、勉強熱心なことは伝わってきました(笑)。

白鳥:アタフタしつつも、何も考えずご奉仕するのみの日々でしたね。そこにAVの撮影も入るんで、忙しすぎてプライベートでのセックスなんて全然できなかったです。

――そういえば、当初の目的だったお金の面ってどうなったんですか?

白鳥:あっという間にクリアしましたよ。風俗の仕事のお陰で(笑)。

――さすがですね。でも、暫くの稼ぎは「AV < 風俗」って感じだったんですね。

白鳥:でも1年くらい経った時から、妙に不安になっちゃったんですよね。今思えば一日に3人くらいお客さんが来るなんてすごく良いペースだったんですが、最初の頃にあまりに売れてしまったせいか、それが少なく感じちゃったんです。それで違う店との掛け持ちを考え始めたんですよ。ちょうどまだ風俗業界が盛り上がってた時期でもあったし、AV女優の肩書があればもっと高い店に行けるんじゃないかなって。

――なるほど。そういう意味では少し自信がついてきたんですかね。

白鳥:なのに、速攻でプライドは打ち砕かれました。次に入ったお店で私がAV女優であることを完全否定されちゃったんです! 「1〜2本出た程度くらいじゃ意味ないよ。風俗はそんなに甘くないよ。」って言われて、もう悔しくて悔しくて。結局、その全否定によって「白鳥寿美礼」が生まれることになったわけですが……。

――次回は、「白鳥寿美礼」の快進撃と現在のアダルト業界に思うことを告白!

白鳥寿美礼

2011年11月17日、タカラ映像よりAVデビュー。その後、数々の作品に出演し、熟女女優として人気を博しながらも風俗嬢としての活動も続ける。現在は歌舞伎町のデリヘル「O.t.o.n.o(お殿)」に在籍し、男たちに快楽と癒しを与えてくれている。