人類の歴史がはじまって以来まことしやかに囁かれてきた、「女の下ネタはエグい」問題。
ある日、知人男性(32)から「女の子同士の下ネタってどんな話するの〜?」とウッキウキで聞かれ、需要があると感じたので公表することにした。考えてみれば、同性のあいだでどんな下ネタが繰り広げられているのか、私たちには知る術がない。男性から女性に、そして女性から男性にエッチな会話をするとき、語られる言葉は既に「異性に対しての下ネタ」ナイズされてしまっている。同性間で交わされる真の下ネタとはどういったものなのだろうか? 女同士で語られる下ネタは如何なるものなのか、紐解いていきたい。

ボインスケベちゃん

大雑把でオープン、男女・年上・年下関係なく態度が変わらないところと巨乳が魅力。下ネタ好きで男女共に話すけれど、自分からはふっかけないタイプ。一緒に洋画を観に行った際、上半身裸の10歳くらいの少年が出てきたときに様子がおかしくなっていたのが記憶に新しい。今回は、お笑い芸人・ブリリアンのエロさに耐えられなくなった私から、彼女に会話をふっかけた。
「#metooが流行るこのご時世に何事だ」と、やや炎上中のブルゾンちえみ with Bの新ネタ「女のイヤはイヤじゃない」。私はこのネタを、いやらしい目でしか見られない体になってしまった。

ちえみ「素直じゃない女は、……嫌いですか」
―BGMに、Jon Bellionの「All time low」がかかる(ちえみの好きな音楽は、ヒットしている洋楽の中でも特に物悲しさや曲の緩急が強いセクシーな曲で、とてもセンスが良い)。

ちえみ「どうも、素直になれない系女子です。特に……気になってる相手、好きになってる相手には……到底無理っ」
―ペットボトル(1本目)お水ごきゅごきゅ

ちえみ「だから……やけに冷たい態度をとってみたり、そっけない態度を取ってみたり。それで相手に誤解されて! あはっ……私何してんだろうって、思う」
―ペットボトル(2本目)お水ごきゅごきゅ

ちえみ「だけど男子、……これだけは、覚えてて欲しい」
―with Bが全身白のスーツで登場、観客席から黄色い「フォォォ」という雄たけびがあがる。with B、ちえみが口をつけたペットボトルを手に取り、水を飲む。

ちえみ「女のイヤは……イヤじゃない」
―筋肉担当の金髪コージ、持ち前のたくましさでペットボトルの水を斜め45度の角度でイッキ飲み。のどぼとけが大きく動き、水はグングンと減っていく。
―キレイ系担当の黒髪ダイキ、真面目に水は飲んでおらずペットボトルを垂直くらいにあげてゆっくりと飲むが、なぜか目をつぶってイキ顔、キス顔か愛撫中の表情を連想させる。

ちえみ「いやだ……ねぇいやだ……ねぇ~いやだって! やだやだねぇ~やだ! ねぇ、それ、私が飲んでた水だよぉ! ねぇ~いやだって、ねぇ~いやだってなんで飲んでんの、いやだっ、ねぇ~いやだ……」
―ちえみが諦めるとともに、ブリリアンが「ぷはぁ!」と口を拭い、男性陣退場。

ちえみ「だから要は……照れてるんだよね。照れ隠し、っていうか……それで喜んでる自分が、恥ずかしいんだよね、あっ」
―ちえみ、足をくじいて倒れる。

ちえみ「痛ぁ……でも、何度も言うようだけど……覚えてて欲しい。女のイヤは、イヤじゃない」
―ブリリアン再登場、コージが足をくじいたちえみを見つけて「ハッ!!!」と駆け寄り、軽々とお姫様だっこ。口を結んだディズニー映画の王子のような笑顔でちえみの顔を見つめながらぐるぐる回る。ダイキは椅子を持参。

ちえみ「えっ、えっ……もう、いいって、もういいって、いやだって、みんな見てるからさぁ~、もういいって、いや、大丈夫、大丈夫だって、大丈夫……もうっ、いやだって、もう」
―コージがちえみを椅子にストンと座らせると、ダイキがちえみの生足に包帯を巻き始める。ダイキはその間、ちえみのもう片方の足や二の腕を心配そうに触る。ダイキ、冷却スプレーを取り出しちえみの足に吹きかける。

ちえみ「ただ、くじいただけだって、もう恥ずかしいから、お願いやめて、やめてっ!」
―ちえみは羞恥心に耐え切れずコージとダイキを突き飛ばす。突き飛ばされた2人は痛そうな顔をしながら傷ついた王子様のようなポーズで床にへたりこむ。ブリリアン、仕方なさそうに退場。

ちえみ「ごめん……そういうつもりじゃないんだって、ああ……またやっちゃった。なんでこうなるんだろ私、でも……今度こそ私、変わるっ!」
―再登場したブリリアンがちえみに駆け寄り、コウジはちえみを斜め後ろからハグ、ダイキはひざまづいてちえみの腰あたりにすがりつく。観客席から黄色い悲鳴。

ちえみ「ドント・ビー・シャイ」
―2人を引きはがしたちえみ。

ちえみ「本当はぁ、イヤじゃなーーーいよぉーーー!」
―ちえみ髪をかき上げ、恍惚の表情。

コージ、ちえみの頭を撫でる「イヤじゃない」。
ダイキ、ちえみのアゴをクイッ「イヤじゃない」。
コージ、自らのYシャツのボタンをはずし上半身をちえみに見せつける「イヤじゃない」。
ダイキ、ちえみの手の甲にチュッと大きな音のなるキス「イヤじゃない」。

「イヤじゃ、ない。」

というネタを、「ブリリアンはエロい」仲間のボインスケベちゃんに知らせた。

他人のセックスを想像する

今回の会話で見られるのは、両者とも「他人のセックスを想像して話を膨らませている」ところ。他人のセックスを詳細に想像して会話をすることはあるあるだ。想像される対象は、好きな芸能人然り、好きな先輩、好きな友人、苦手な男性を語る上でも「あいつ変態プレイしそう~ひえ~」といって話題に上ることもある。これはれっきとした想像力の鍛錬なのだ。よって、エグくない!

三尾やよい

悪趣味が高じてフリーライター。エロ・グロ・ゲテモノ。アダルト系WEBコラム連載/ニュースメディア翻訳ライター。毎日がFernweh(;-;) 将来の夢はベルリンで引きこもって夜な夜なテクノ鑑賞。