性欲を失いつつある現代の日本人。「国民総セックスレス時代」が叫ばれる今、トイズマガジン編集部が開設した「性欲アップ講座」。毎回、性のプロフェッショナルをお迎えし、性に関する悩みや不安の解消を提案しています。今回、ご教授いただくのは、独自の理論でクンニ指導を行い、2000人超の指導経験を持つ舐め師・クンニクマンさん。第一回では、彼がいかにしてクンニを生業とし始めたのか掘り下げてみたいと思います。

――クンニの第一人者としてその名を轟かせているクンニクマンさん。そもそも、こうしたクンニに関する活動を行うきっかけは何だったのですか?

クンニクマン:時期としては2006年頃で、mixiの全盛期ですね。当時、風俗店を経営し始めたタイミングで「店よりもオーナーが有名になる方がいい」というアドバイスを受けたんです。そうなると、コミュニティを作るのが手っ取り早いな、と。じゃあ何をするかといえば、その時すでにクンニが上手いという自覚はあったので、まだ誰も名乗りを上げていなかった「クンニを教える人」になろうと考えました。そして、それを真面目に学ばせるために「クンニ道場」を設立する流れになったのです。

――クンニに着目し始めたのは、セックスを覚えた頃からですか?

クンニクマン:いや、それよりも若い10代の頃からですね。ホットドックプレスやポパイのセックス特集を読んでいて、前戯が重要だと書いてあったので、そこを重要視しようと思ったんです。正直、挿入時間の長さに自信がなかったもので(笑)。

――なるほど、それで「クンニが大切」というところに行き着いたわけですね。

クンニクマン:ただ、僕は幼少からクンニというかフェラ自体に強い思い入れを感じてまして。小学校5年生の時に「チンチンを咥えないと子どもができない」なんて同級生の間で誤情報が流れて(笑)。そこから性器を舐めることに特別な気持ちを抱くようになったのです。

――思春期よりさらに前から!

クンニクマン:だからこそ、クンニを一生懸命やってたんですよ。その中で、風俗に通い始めた頃に週3〜4回行ってた店で「お客さんの中で一番上手いよ」と言ってもらったり、デリヘルで69中に潮吹きされたり、1回プレイした子を再指名した時に何もしてないのにビショビショになってて「あの時のクンニを思い出したら濡れてきちゃった」なんて言われたり……。自分が「クンニが上手いんだ」と徐々に自覚していったわけです。

――百戦錬磨の風俗嬢にそれを言わせるってかなりのことですよね。素人の女性からのリアクションはどうでした?

クンニクマン:カップル喫茶やパーティーで「クンニが上手いよ」とアピールした時には「嘘だ〜」なんてちょっと小馬鹿にされたんですよ。それを見返すために必死で頑張りましたね。実際に舐めたら大概の女性は納得してくれました。

――ほかの男性を見て「あいつヘタだな〜」なんて思うことはあったんですか?

クンニクマン:人との比較はしませんでした。周りがヘタというよりは、自分が突出して上手いんだと思ってたんです。

――だとすると「クンニ道場」という指導の場の需要を実感したのはどういったタイミングだったのでしょうか。

クンニクマン:mixiのクンニ系コミュニティのオフ会に顔を出したりしてるうちに、「会って舐めてください」なんて女の子からメッセージが届くようになったんですよ。少しずつ情報を集めているうちにクンニに対する愚痴をたくさん聞くようになってきまして。彼女たちに「クンニを男性に教える活動ってどう思う?」とリサーチをしたら「それはいいことだからぜひやって欲しい」と後押しされた形ですね。

――その愚痴って具体的にどんなことを言われてたんですか?

クンニクマン:そのままズバリ「ヘタだ」ってことと、あとは「舐めてくれない」っていうのも多かったですね。女性のクンニに対する不満を解消してあげたいと心に決めたと同時に、簡単に始めてはいけないとも思いました。

――簡単に、というのは?

クンニクマン:きちんと理論を組み立てなくちゃいけないな、と。それまでは漠然と自分がいいと思うやり方でやってたんですが「なぜこう舐めたら感じるのか?」などと自分なりの分析を行うことをスタートしたんです。

――まさに指導法の開発ですね。

クンニクマン:実は、この指導法を考えるにあたって、大学時代からスキーのインストラクターをしていたことが凄く生きてたんですよ。

――スキーとクンニに意外な共通点が!?

クンニクマン:僕がちょうど大学生だった時に、それまで正しいとされていたスキーの技術が否定され、急に変わってしまったんです。教える人に教えるスキルがないという状況下は、言ってみればクンニと同じです。とにかく普遍的なものを……体の動かし方をどう伝えればいいのかに苦悩しました。

――そこから独自の指導法が編み出されていったわけですね。

クンニクマン:やっぱり、ボキャブラリーを駆使することが大事ですよね。一つのことをさせるのに、いろんな方向からアドバイスしてあげないといけないんですよ。普遍的な方法を教える上で、わかりやすい言葉選びは必須なんです。

――そこはスキーもクンニも同じであると。

クンニクマン:まさか僕自身も12年も続けることは考えてなかったですけど、当時から2〜3年経った後に前と違うことを言ってるようではだめだとは思ってました。半年くらい、その理論を考え続けた上で答えに辿り着いたんです。

――それはいったい何ですか?

クンニクマン:クンニは心であるということ。相手のことをいかに考えられるか……観察力と想像力が大事なんです。教えていくうちに、極意はいろいろ増えていきましたが、根っこの部分は変わっていませんよ。

――次回は、どうすれば女性をイカせることができるのか。実践アドバイスをいただきます!

クンニクマン

「Noクンニ!! Noライフ!」をモットーとして掲げる、唯一無二の舐め師。クンニ道場を主宰し、独自の理論で指導を行うほか、「クンニ選手権」などの人気イベントを開催している。さまざまな性癖の人々が集うクンニバー「No, Where」オーナーでもある。