性欲を失いつつある現代の日本人。「国民総セックスレス時代」が叫ばれる今、トイズマガジン編集部が開設した「性欲アップ講座」。毎回、性のプロフェッショナルをお迎えし、性に関する悩みや不安の解消を提案しています。今回、ご教授いただくのは、「第5回東京女子エロ画祭」でグランプリを受賞した話題の熟女フォトグラファー・マキエマキさん。現在52歳の彼女が過激な自撮りを発表し始めた経緯をじっくり聞かせてもらいました。

――「第5回東京女子エロ画祭」に出品された「自撮りカレンダー熟女」。あの作品を見た時の衝撃と高揚は今も思い出せます(関連:第5回「東京女子エロ画祭」気になったノミネート作品をレビューしてみました)。ぜひ一度お会いしてみたくて、今回のインタビューを企画させてもらいました。

マキエマキさん(以下、マキ):ありがとうございます。「東京女子エロ画祭」は、ツイッターで知って面白そうだと思って出品したのですが、予想以上に評価をされたことには驚きつつもとても嬉しく思います。

――作品がどの様にして生み出されたのか、ひじょうに興味を惹かれているのですが、まずはマキエマキさんの詳しいプロフィールを改めて教えていただけないでしょうか。

マキ:私の本職はカメラマンで、写真学校を卒業した後にカメラアシスタントを経験し、93年に独立して以来フリーランスで活動しています。

――カメラマンは本業だったのですね! なるほど、作品のレベルの高さに大納得です。お仕事ではどういったものを撮っていらっしゃるのですか?

マキ:節操なく、仕事が来れば何でも撮っていますよ(笑)。企業のホームページ用の写真やプロフィール写真、建物の外観なんかも撮ったり。比較的、お堅い系のものが多いような気がします。

――なんと、意外にも! ぶっちゃけ、この自撮り作品は、クライアントに知られても大丈夫なのですか?

マキ:いや~やっぱりバレたらまずいでしょうね。現にこの活動が知られてしまって無くなった仕事もいくつかありますし。

――そんなリスクを負ってまで撮り続けるのは、やはり相応の覚悟が必要とは思いますが、この自撮りはどういった経緯でスタートしたものだったのですか?

マキ:きっかけはハッキリと覚えているのですが、2015年の3月です。セーラー服で参加するイベントがありまして(笑)。まあ、行きつけの飲み屋で落ち込んでいる店主を元気づけようとしただけのバカバカしい企画だったんですけど。

――アングラ系のイベントに参加した、とかではないのですね。

マキ:そうですね。あくまでも内輪のパーティの中での話です。その時に顔を出さずに自撮りしたものをSNSにアップしたら、驚くほど反響がきたんです。

――アラフィフ熟女のセーラー服に、予想外のリアクション(笑)。

マキ:「若いモデルさんを雇ったの?」とか「足がキレイ」とか、いろいろコメントがついて凄く嬉しくなっちゃって。もう50歳近くなって、触れ合う男性も夫しかいないような状況だったので余計に。

――あ~、だとするとそれはテンション上がりますよね。わかります。

マキ:当時はもう、自分が女性であることを完全に捨てているというか。セックスとはかけ離れた生活を送っていたんです。自分のことは「おばさん」という意識がありましたし、被写体だなんてとんでもないと思っていたくらいでした。

――その中で、セーラー服の自撮りがある種の起爆剤のようになった、と。

マキ:そうですね。顔を切った写真でそれだけ反響があったので、自分の持っている機材をフルに使って、ちゃんと撮ってみたらどうなるだろうと考えたんです。そうして再び新たに取った写真をまたSNSに掲載したら、それも反響があったんですよ。

――プロの技を総動員して(笑)。

マキ:そりゃそうですよ。メイクもちゃんとしますし。でも、もっとちゃんと撮ったら人様に見てもらうレベルの作品ができるんじゃないかと思って、少しずつ家の中で撮るようになったんですよ。

――それを、きちんと作品として発表することに決めたのはいつ頃だったのですか?

マキ:2015年11月に行われた「Love to Eros」というグループ展ですね。これはかなり集客のある注目を集めたイベントだったのですが、ここに出展しないかと話がきた時に、自撮りのホタテビキニを出したらどうかな? と思ったんですよ!

――ホタテビキニ! 武田久美子(爆笑)!

マキ:あれって、私たちの同世代の女性たちなら一度はやってみたいと思う憧れのエロじゃないですか(笑)。海に行って撮影して、しかも1回目は雨が降ったから2回も行って。発表したその作品が「Love to Eros」で大きく話題になったんです。

――やはり好評を博したわけですね!

マキ:若い女性から「カッコイイ!」なんて言われたり、「Love to Eros」の主催者の女性が作家トークに私を起用してくださったり……。

――すごいじゃないですか!

マキ:ええ。とっても有難いことでしたけど、でも私としては、おふざけてやったのに……という気分ではありましたね。

――えっ、そうだったんですか? エロスを追求したとか、そういう意味合いの作品だったのではなく?

マキ:正直な話、ババアのホタテビキニですから、笑ってもらえる自信を持って発表しました。エロスよりむしろ、イロモノとしての面白さを打ち出したつもりだったんです。

――次回は、マキエマキさんの作品の撮影方法について教えていただきます!

マキエマキ
Twitter:@makiemaki50
Facebook:マキエマキ

52歳のフリーランス人妻フォトグラファー。昭和B級エロをテーマとした自撮り作品を精力的に発表している。「第5回東京女子エロ画祭」にてグランプリを受賞。