いかなるときもAV鑑賞をするのが仕事の「アダルトライター」。AVメーカーで働いていた人が「毎日AV見てると何とも思わなくなっちゃう。BGMのようなもの」と言っていた。刺激に慣れてしまったら、何を見ればいいのだろうか?
アダルトライターの端くれがガチで興奮するAVとして、以前はゲイビデオを紹介した(なぜ今、ゲイビデオを見るのか)。
当時はこんなことを書いていた。

人は、「わざとらしさ」に興醒めする。
カッコつけた男ほどつまらないものは無い。喘ぎ声も、まるで官能ボイスCDに収録されている声優かのように、耳障りのいいクリアな喘ぎ声を出してしまう。男性が部屋でひとりしごいている時に出すような自然な喘ぎ声は、そこには無い。

しかし、ゲイビデオはどうだ。男性の、本物に近いと思わしき喘ぎ声が聞ける。同性同士だからこそ分かる、無骨で気持ちの良さそうなフェラをしている。ゲイビデオでキザなかんじでカッコをつける男優はあまり見ない。そして、快感や興奮の演技もあまり派手でなく、より「リアルだ」と思わされる。

そう、ゲイビデオの一番の魅力は、「男性の喘ぎ声」だ。男女の絡むAVにも、男性のガチなオットセイのような無様な喘ぎ声を入れて欲しいが、それは男性目線に立つとひどく邪魔なものだから実現が難しい。そこで女性向けAVはどうかというと、女性に夢を見せることをかなり意識して王子様的な振る舞いをしてしまって、無様で野獣のような必死な男性の姿が見られない。

どんな作品であれ、興奮や面白みを感じるのは、人間の「素」に近い部分が見えた時である。AVメーカーの方々に伝えたい。どうか、男優の自然な喘ぎ声をたくさん撮ってくれ。

しかし最近、私にはゲイビデオよりもはまっているものがある。性器のドアップ、接写モノだ。

ちん&まんの結合映像から、快感を想像する

男性器と女性器が出し入れされている部分だけを撮影した「接写」。男女の顔や体が映らないものもある。ヤッちゃいけない場所で撮影でもしているのだろうか、喘ぎ声さえも無く、ひたすら穴に棒が出し入れされるだけのものもあり、男性目線で撮影されたものが多い。
花瓶のような曲線美の女性のくびれの先につながる、ボヨンとエロく突き出されたお尻の真ん中に、男性器が出し入れしているもの。
M字開脚をした女性の全開まんこに、ちんこを出し入れしているもの。
素人が個人的に撮影しているものがほとんどで、陰毛が濃かったり、愛液がじゅぷじゅぷと白く固まって絵面が汚いものもあるが、実にリアルでいやらしい。
その固そうなちんこの先端に光る汁から、そしてピストンされてビラビラがちんこに連動する様子から、「あ~これ絶対気持ちいいだろうな」とプレイしている男女の快感を想像して、興奮する。

オナホ内撮影で興奮する

接写系の動画の中には、オナホにカメラが付けられて、男性器が出し入れされる様子を亀頭側からみられるものもある。ちんこは、むなしくスコスコとひとりで動く。「あぁー、このオナホを使ってる人は今、興奮してて、気持ちよくなりたくて性器を擦りつけいるんだ」と男性に思いを馳せる。太くなった男性器の先端が、がまん汁で光っている様子もいやらしい。ずっとピストンを続けていると、ちんこの動きが止まった。かと思うと、先端から勢いよく白い液体が「おはちゅっちゅー!」と飛び出してくる。男性の「あ! あ! あぁ~」という喘ぎ声が聞こえてきそうだ。
とても非現実的な構図だが、エロのための仕草とか準備とか容姿とかいろんなことを吹っ飛ばした「性器を擦って気持ちよくなる」というシンプルないやらしさに興奮する。

検索ワードが確立されていないブルーオーシャン

私を日々狂わせる「接写」。しかし、すべての接写に「接写」と名前が付けられているわけではなく、見たい映像を探すのにひと苦労。恐らく、接写を撮った人も「接写だ」と自覚もしていない。オナホ撮影についても「オナホの中にカメラを入れてみた」だとか「オナホに発射する様子」とかワードが曖昧で非常にもどかしく、私はこの手の動画を見るのに苦労する。理想の接写との出会いは、一期一会だ。

三尾やよい

悪趣味が高じてフリーライター。エロ・グロ・ゲテモノ。アダルト系WEBコラム連載/ニュースメディア翻訳ライター。毎日がFernweh(;-;) 将来の夢はベルリンで引きこもって夜な夜なテクノ鑑賞。