【アダルトグッズのお勉強】SMグッズの変遷考

日本でも古くからあるSMの歴史とは?

SMは「サドマゾキズム」の略語で、サディズムとマゾヒズムを合わせた言葉です。
サディズムの語源は『悪徳の栄え』や『ソドム百二十日』で嗜虐性行為を記したマルキ・ド・サド。マゾヒズムの語源は『毛皮を着たヴィーナス』の著者で娼婦との間に奴隷契約書まで交わしたザッヘル・マゾッホとなります。
このSMは日本でも古くから存在していて、「耽美」という独特な進化を遂げました。
例えば、昭和初期の画家・伊藤晴雨が責め絵と呼ばれる春画を残していたり、江戸川乱歩が『D坂の殺人事件』でSMプレイを描写しています。
また、昭和期に大衆向けの娯楽誌であるカストリ雑誌が流行しますが、そのなかでもエログロ色の強かった『奇譚クラブ』でも度々SMを扱っていました。

以後もSM専門誌やSMをテーマにした作品は登場していて、最近では団鬼六原作で杉本彩主演のリバイバル映画『花と蛇』のヒットが記憶に新しいのではないでしょうか。
また、若者に人気の成人ゲームやコミックでもSMチックな描写は多く、昔に比べてマイノリティな感覚は薄れているように思われます。
ちなみに、私は15年ほど前から「アール」でSMグッズに関わってきましたが、当時は社会的地位のある人たちが顧客のメインで、非常に秘匿性のある特殊な性癖という印象が強い印象でした。
しかし、現在は比較的若い層の男性やカップルでいらっしゃることからも、ソフトなものを含めると、SMという世界は世間に浸透しつつあります。
それを受けてか、SMグッズは真性志向からライトテイストなものまで、これまでにさまざまな進化を遂げてきているのです。


マイノリティだからこそ重要視するのは……