【A-Lady】女性向けのアダルトグッズが浸透していくカギは信頼感

女性向けグッズに見られる「ピンク=女性好み」という男の願望的発想はやめません?

トイズマガジンが注目する、アダルトグッズ業界のさまざまなジャンルに携わるスペシャリストな女性たち、A-Lady。そんなA-Ladyを招き、女性視点での鋭い一言をいただきます。
記念すべき第1回目は、さまざまなメディアで活躍し、トイズマガジンでもレビューをしているOL兼バイブコレクターの桃子さん。

――桃子さんがアダルトグッズ業界に関わるようになったキッカケは?

桃子さん(以下、桃子):バイブ好きが高じてブログを始めたところ、某出版社さんから声がかかり、一冊の本にまとめていただきました。以来、各種メディアを通して、ラブグッズについて発信しています。ブログを始めたのは、いろんな女性とバイブの楽しみを共有したかったから。実際、女性たちからグッズに関する相談が寄せられるようになり、手応えを感じはじめました。

――最近は女性をターゲットにしたアダルトグッズも増えていて、以前よりも女性にとって開かれた状況になっていますよね。

桃子:ただ、グッズについてはまだまだ向上の余地があるように見えます。例えば、「女性はピンクが好きだから」「外見がかわいければいい」という、安易な発想のグッズも少なくない桃子:買い物へのこだわりというより、身体のデリケートな部分に使うので慎重にならざるをえないんです。とくに年配層の女性は数千円もするグッズでも「こんなに安くて大丈夫?」という声があがるほど。高くしろというのではなく、アダルトグッズに対する信頼感を高めるような努力が求められているという意味です。

――そのためのリサーチですね。

桃子:例えば、TENGAは快感にこだわりながらも性器のリアル性を排して、シンプルでスタイリッシュなデザインに重きを置きながら、これまでのオナホールとは真逆のコンセプトでエポックメイキングとなりました。この既存の概念を転換するセンスというものが、女性向けのアダルトグッズにも欲しいですね。

――なかなか難しそうですが……。

桃子:フェロモン入りのボディクリームやマッサージオイルキャンドルなど、そもそも女性の関心があるところに”性”を組み合わせたラブコスメは、女性のニーズをよく理解していますよね。ほかにも「INTIME ORGANIQUE by lebois(アンティームオーガニック by ルボア)」というデリケートゾーン用のケアアイテム(クリームやローションなど)がありますが、これは大手有名百貨店でも取り扱われています。コンセプトと品質がしっかりしていて、パッケージのデザインもオシャレなものであれば、女性は抵抗なく手を伸ばせるし、販路も広がるということですよね。身体でもとくにセンシティブな部分だから専用のケア用品を使いましょうという提案も、だいぶ受け入れられやすくなっています。こういう視点が、女性向けのラブグッズにも必要じゃないかと考えています。

――快感重視の男性用と違いますね。

桃子:身体の構造が違うんだから、それも当然でしょう。あとは女性目線を取り入れた”カップルで使えるラブグッズ”が、男性にも波及していくようになったらステキですよね。

バイブコレクター 桃子
Twitter:@_momoco_

さまざまなメディアにアダルトグッズに関する情報やそれを使う楽しみ、さらにはセックスライフに関する考えなどを発信している。著書『今夜、コレを試しますOL 桃子のオモチャ日記(ブックマン社) 』 も好評発売中。現在は女性向けwebサイト「messy」やスポーツニッポンでコラムを連載中。