先日、ナンパ塾に通う生徒さんからこんなラインが入りました。

本当はモザイクなんてかけたくなかったのですが、色々な葛藤の結果こうなりました。
「☝️マン先生」、「ポルチオ教授」、「電マの神様」……パワーワードのオンパレード。これだから、アダルト界隈はやめられません。
これは、ナンパ塾のグループラインで行われていたやりとりを転送してもらったもの。「もし良ければ見学しに来ないか」とのことで、お邪魔させて頂きました。

女に警戒する塾生たち

突っ込みどころ満載の告知文に、私は期待に乳首を膨らませ、都内某所の駅に向かいました。
駅でナンパ塾の生徒の純一さん(仮名)と合流し、差し入れのジュースなどを買い込み、着いた場所は小綺麗なマンションの一室。
「おー、お疲れ」。この会の主催と思しき「師匠」、実技の先生、実技の先生のパートナーで助手を務める女性、それと講習を受ける生徒が6人ほどいました。
ナンパ塾に接触した当初から耳にしていた「師匠」の存在。その響きから私は勝手に、天然パーマの長髪を後ろに一本で束ねて、日焼けをして、ちょっとタトゥーが入っているいかつい男性の姿を想像していました。しかし、実際の初対面は「あっ、この方が?」と思えるほど腰が低く爽やかな中年のイケメンで、正直わたしは惚れかけました。

実技の先生は細身で長身、金髪で眼力の鋭いヤンチャめのイケメン。言葉も態度も鋭くて、この人に迫られたらついつい何でもヤッてしまいそうな気迫がありました。そんな実技の先生のパートナーだという助手のお姉さんは、アダルト界隈で働く美人さん。20代半ばに見え、白い肌に黒髪ロング、くりっとした目で愛嬌たっぷりの申し分のない可愛らしい方でした。助手のお姉さんというと、手品師に胴体を切断されるような、ものすごくエロいワンレンの中年女性で、あまり喋らないで流し目ばかりしている女性を想像していたのですが、この想像も大きく異なりました。

講習を受ける生徒たちは、20代前半〜30代中盤で若めの構成。「女性と手も繋いだこと、ないだろ!」と思えるような男性もいました。やはり、このナンパ塾はワルそうな奴のいないナチュラル清純派という印象で、とても好感が持てます。ナンパ塾で清純派ってなんなんだ、という話ですけどね。
もちろんこの講習に、助手以外の女性が入ったことは前例がありません。参加者は、若干私を警戒するような目で見ていたので、「アダルトライターやってます」というと、「ああ、そんな感じか」と納得の表情になりました。アダルトライターやってて良かったあ!

実技講習: 背中の愛撫

「みんな、背中の愛撫ってする? しないよねー。みんな、キスペロッてして胸ペロッてしてまんこペロッて触ってセックスした気になってるでしょ。ペロッペロッなセックスは絶対だめだから」

うんうんうんうんうん!!!!!! 実技の先生の言葉に、思わず大きくうなずく。今までどんなにペロッペロッなセックスに遭遇したことか。
実技の先生は助手の女の子の背中がみんなに見えるように座らせると、上半身の服をベロっとはがし、背中の構造を詳しく解説。先生の指遣いは見るからに気持ちの良さそうなタッチで、「いいなぁ〜絶対気持ちいいやん!」と悶々としました。背骨の触り方にある重要な秘密があり、その他は「パートナーの背中をキャンバスと思え」とのことで、自由に手を動かしていいとのことでした。
先生の話が終わると、いよいよ参加者の実技訓練が始まります。

講師は話を終えると、男性参加者を並ばせて、ひとりひとりの背中に技を実践。緊張気味の参加者は「あーっ、こうするんですねえ」と真面目な口調で応えていましたが、すぐに体を委ねられるタイプの参加者は同性同士ながらもとろけていました。

いよいよ、参加者が女の子の背中に手での愛撫を施していきます。
女の子とすぐに2人きりの世界観を創り出せる玄人な参加者は「うん、そう、気持ちいい」と言わしめていましたが、ガチガチに緊張している参加者は恐る恐る触っていて、「うーん、ちがう、ここはこう」と修正されていました。女の子アドバイスがまた的確で「それは気持ち悪い、やめた方がいい」と辛辣に言うものだから、参加者のテクニックは目を見張るスピードで良くなっていくのです。

女の子は見せブラをしているとはいえ、この密室で半裸の女性を目の前にして「ヤバい雰囲気にならないのだろうか?」と疑っていましたが、「師匠」や「実技講習」の威厳が凄いので、まったくそんな雰囲気になりません。勃起したら、ぶん殴られるんじゃないかなとも思えます。後で、講習に誘ってくれた参加者の純一さんに「帰宅したら助手の女性を想像して抜くのか?」と尋ねましたが、「それはちょっとできない。抜く対象ではない。彼女は戦友みたいなものだ」と言っていました。「女ならなんでもOK★」キャラの純一さんが、です。

私も、助手の女の子に習った内容を実践させてもらったところ、目で見ている時は「できるだろ」と思いましたが、なかなか先生の指遣いにはなりません。女の子も困り気味。そこで私も、先生に服の上から背中を触ってもらいました。先生の触り方は、ただひたすら気持ちよくなる優しい動きだけではなく、つねったり軽く引っ掻いたりという、体を攻撃するような動作も含まれています。その攻撃は、本来ならばまったく気持ちいいものではありません。しかし、優しい気持ち良さと痛さの緩急をつけることにより、体がどんどんその感覚にのめり込んでいき、頭がボーっとしてきて、男性の手の中で転がされている感覚に陥ります。そうなると、触り方が気持ち良い、気持ち良くないという次元を超えて、触れられるだけでビクッとなってしまうのです。愛撫は、小手先のテクニックではなく、その場を自分のオーラで満たす「空間芸術」だ……と、不覚にも感動してしまいました。

次回は「電マの講習」を取り上げます。

三尾やよい

悪趣味が高じてフリーライター。エロ・グロ・ゲテモノ。アダルト系WEBコラム連載/ニュースメディア翻訳ライター。毎日がFernweh(;-;) 将来の夢はベルリンで引きこもって夜な夜なテクノ鑑賞。