最近イギリスで性器に肉芽腫性の腫瘍が起きるドノヴァン症(そけい部肉芽腫)という、主に男性に多く症状がみられ、性器周辺に感染すると、肉芽腫が発症しています。放置しておくと感染箇所が破壊(壊死)されてしまう恐ろしい感染症をご存じですか?
完治したとしても合併症が残る恐れもあります。まだ日本では情報が少ないのですが、海外との距離は縮まってきているのでいつ日本で発症例が出てもおかしくない状態です。

以前から発症例のあったパプアニューギニアや太平洋諸国といった熱帯諸国でも最近また流行り始めています。しかも、イギリスでは史上初の感染例が報告されています。他にもオーストラリアや南アフリカでも感染例があります。この恐ろしいドノヴァン症について勉強して早期発見・早期治療ができる様に予備知識をつけておきましょう。

ドノヴァン症とは?

ドノヴァン症(そけい部肉芽腫)もしくはドノバン症と呼ばれます。南米やインド、パプアニューギニア、太平洋諸島によくみられます。しかし、最近になってイギリスやオーストラリア、南アフリカでも発症が確認されています。ドノヴァン症の原因はklebsiella granulomatisという細菌が感染することで発症します。
この細菌を発見したDonovan氏の名前をとってドノヴァン症と呼ばれています。
常に性行為のみで感染するものではなく、感染者の血液に触れるだけで感染します。1~12週間程度の潜伏期間を経て発症します。
性器や肛門の周辺の皮膚へ感染すると、感染した部位の肉が破壊されることによって潰瘍が現れます。
感染者との性行為によって感染しますが、男女を比較すると男性は女性の2倍感染しやすいとされています。

症状は?

ドノヴァン症に感染すると性器のみならず鼻や口、胸などに以下の症状が現れます。発症は男女ともにみられますが、主に男性への発症が女性のそれと比較して約2倍となっています。
ドノヴァン症に感染すると次のような症状が現れます。
肉質で触ると出血する赤い腫瘍を伴う肉芽腫性潰瘍や肉が盛り上がり不規則な縁をもった乾いた潰瘍を発症するいぼ状あるいは異常肥大性潰瘍、もっとひどくなると、壊死性感染といい、悪臭を放ち組織に深刻なダメージを与えます。
男女ともに共通して肛門周辺に赤く小さなしこりが現れます。その後感染部位の壊死(破壊)が始まります。

ドノヴァン症の治療方法は?

診断は病変部からDonovan小体を発見するか、症状から判断します。
治療は困難ですが、抗生物質を数種類組み合わせて最低3週間は必ず服薬すると完治する可能性があります。
自然治癒による回復はごくまれです。ですから、治療をせず、放置された状態が続くと性器周辺の肉が腐って悪臭を放ち壊死してしまう可能性が大きくなってきます。怪しいなと思ったら早い時期での発見と適切な治療が完治するために必要となってきます。合併症としては、性器に恒久的な損傷や傷、皮膚の色が喪失する場合や傷を受ける事によって性器が不可逆な膨張をするといったものが報告されています。

まとめ

日本ではまだ聞き慣れない感染症ですが、世界では確実に流行り始めています。海外で感染し、国内へ持ち込む可能性もありますので、海外へ行く機会がある方は十分注意してください。
性行為での感染は当然ながら、感染者の血液に触れただけで感染するので怪しい症状が現れたら、急いで医療機関にかかるようにして下さい。早期発見早期治療がドノヴァン症の最適な治療方法です。
もし、放置してしまうと、性器に発症した肉芽腫により壊死が進み大事な部分が腐って落ちてしまう恐れがあります。女性もこの感染症を発症している男性と接触があった場合は早めに医療機関を受診してください。まだ、情報が少ない状態なので怪しいと思ったら医療危難もしくは保健所へ相談することをお勧めします。

あきこ
Twitter:@manekineko0225

風俗業界で10年働いたのち、ライターに転身。
プライベートでは○十年セックスレスになりアダルトグッズに目覚める。
アダルトグッズの紹介だけではなく、医療系に従事していたことがあるので性病に関する情報提供や、女性がアダルトグッズを抵抗なく購入できるようにと願っているライターです。