世界を駆けめぐる俊英、FUN FACTORY 広報/セールスマネージャー トーマス・ボーダイス

高品質なグッズだけではなく”性”の重要性も啓蒙したい

今月のインタビューは、ドイツのアダルトトーイブランド、FUN FACTORY(ファンファクトリー)のブレーメン本社で、広報/セールスマネージャーとして活躍しているトーマス・ボーダイス氏。FUN FACTORY(ファンファクトリー)といえば、ぷにぷにとしたハイクオリティなシリコンとスタイリッシュなデザインやカラーが特徴的であり、とくに世界の女性たちから絶大な支持を集め、日本でも、すでにおなじみの海外ブランドとして注目されている。そんな同社のポリシーや社風などについて、トーマス氏に語ってもらった。
まず、トーマス氏はフランスの出身。フランスのレネにある「ESCビジネススクール」で海外営業と小売経営管理を学んだ後、スクールの修士課程でFUN FACTORYへのインターンシップを希望して、そのまま同社に入社したという。

トーマス・ボーダイス氏(以下、トーマス):日本の状況だと想像しにくいかもしれませんが、フランスやドイツでは、FUN FACTORY(ファンファクトリー)のようなアダルトトーイを扱う会社は、一般の企業と同じような扱いを受けていて、学校に来ていたインターンの募集から興味を持って応募しました。とくに弊社はセックストーイ業界のなかで常に先駆者的存在であり、お客様の方たちの声とともに成長してきました。セールスマネージャーとして、高性能かつ優れたデザインの製品をプロモーティングかつ販売することは、非常にやりがいのある仕事だと感じています。やはり、FUN FACTORYの商品は遊び心と楽しさ(FUN)にあふれているので、その魅力を最大限に伝えていきたい。また、私は日本をはじめとして、フランスや南アフリカとの商品の取引を担当していますが、それぞれに全く異なる文化を持った国の取扱店やお客様たちの要望をどのように捉え、弊社の商品の魅力を伝えていくのかを考えていくことにやりがいを感じます。

世界を駆けめぐる俊英、FUN FACTORY(ファンファクトリー) 広報/セールスマネージャー トーマス・ボーダイス

開発から製造まで、すべてがドイツ国内。FUN FACTORY(ファンファクトリー) 商品の一番の強みとも言えるのが、すべての過程をドイツ国内で国産しているという徹底した品質管理法であると言える。ブレーメンにある、本社と工場の外観。

世界を駆けめぐる俊英、FUN FACTORY 広報/セールスマネージャー トーマス・ボーダイス

和気藹々としながらもプロフェッショナル

そんなトーマス氏に会社の印象を聞いてみた。

トーマス:弊社は1996年創業と歴史のある会社ですが、いまだに成長し続けているフレッシュな会社でもあります。スタッフたちの年齢も若く、オープンマインドで柔軟な考え方を持ち、非常に和気藹々という雰囲気。弊社では自主性が重んじられていることから、フレンドリーな関係でありながらも、スタッフひとりひとりが情熱とプロ意識を抱きながら働いていますね。

スタッフたちの仕事に対する情熱と意識は、同社のいろいろな動きからも察することができるという。

トーマス:私たちはお客様に対して、さまざまな角度から歓びにあふれたセクシャリティを提案していき、より豊かな人生をもたらしていくことが使命と考えています。例えば、昨年の夏にはヨーロッパで『full on LOVE』というキャンペーンを行い、大人のために、セックスライフや充実した”性”をもう一度、学ぼうという機会を設けるなど、本気でスタッフたちの思いをお客様に届ける努力をしています。

このように、スタッフがマジメに”性”を捉えていることは、自社製品に対する誇りにつながっている。

トーマス:以前、新商品を紹介するために空港を利用したとき、セキュリティチェックを受けました。手荷物の中身を聞かれた際、私は『バイブレーター15本です』と答えた後、バイブレーターやディルドなどのセックストーイについて、その特性と用途をきちんと説明したのです。最初は空港職員から笑い声が起こりましたが、最終的にセックストーイへの理解を深めてもらうことができて、無事にセキュリティチェックを通過することができました。私たちの製品は、人々が自分自身の体と正しく向き合い、健康的に愛する手助けができると考えています。そのことによって、お客様自身やパートナーとのセクシャルな関係を充実させることができるという、すばらしい仕事なんです。

人々が”性”を充実させることによって、人生も充実させるという信念を持ち続ける同社は、それだけに、品質への配慮を怠らない。とくにシリコンについては、先駆者的なメーカーとしてこだわり抜いている。

トーマス:身体に使うものなので、安全性については最大限に注意しています。弊社では医療用レベルのシリコンを採用。衛生的で人体に安全であり、低アレルギーな素材を厳選しています。また、安全性が高い素材だからこそ、さまざまなカラーに着色することができて、多彩なカラーを提供できるのです。ほかにも、さまざまな形に成形できたり、硬さを変えることもできるため、デザインの工夫の幅も広くなります。

商品の企画からテストまでを外注ではなく自社で行っている。写真は商品開発と製造過程の様子。

製品にこだわりながら”性”の大切さも啓蒙

世界のセックストーイ市場を見ているトーマス氏は、日本の市場をどう感じているのだろうか。

トーマス:日本はマスターベーションやセクシャリティについて、女性よりも男性の方が発展しているという印象を持ちました。しかし、これからは女性たちのセクシャリティのとらえ方は変化していくはずですし、実際に女性たちに向けたセックストーイ市場もオープンになりつつあると思います。弊社の商品を扱っていただいているラブピースクラブさんをはじめとして、女性たちに向けた商品を扱うショップの重要性はますます高まるはずです。

また、FUN FACTORY(ファンファクトリー)の今後の展開について、トーマス氏は以下のように語る。

トーマス:セックストーイ業界にはまだまだ多彩な機会があり、今後も発展していくはずです。そのなかで、私たちは高性能、デザイン性、独自のカラーにこだわっていきたいと考えています。また、人間にとって”性”やラブライフの重要性を広めていくための啓蒙的な活動にも力を入れていきたい。それも弊社が成長するための重要なキーポイントだと考えています。日本のみなさんが弊社の製品で『Perfect Moment(完璧な瞬間)』を楽しみ、セクシャリティを充実することができたらうれしいですね。

20年近い歴史のなかで成長を続けてきた同社だが、その高みをめざす姿勢は不変。今後もさらなる発展をめざして歩み続けていくのだ。

世界を駆けめぐる俊英、FUN FACTORY 広報/セールスマネージャー トーマス・ボーダイス
あらゆるデザインに配慮
以前に本誌でドイツのアダルトグッズイベント「エロフェイム」を紹介した際、同社のスタイリッシュなディスプレイについて絶賛。実際、どの展示もセックストーイであることを感じさせず、ファッショナブルで思わず目を引かれてしまう。ここからも、あらゆるデザインにこだわる姿勢が見て取れる。

世界を駆けめぐる俊英、FUN FACTORY 広報/セールスマネージャー トーマス・ボーダイス
「シリコン」の達人
シリコン製のセックストーイにおいて先駆者的な存在であり、数々のヒット商品を生み出してきた同社。「シリコン」の特性をきちんと把握して多彩な造形を生み出しているほか、見ているだけで楽しくなる豊富なカラーを展開している。また、医療レベルのシリコンを採用するなど、安全面にも配慮。

世界を駆けめぐる俊英、FUN FACTORY 広報/セールスマネージャー トーマス・ボーダイス
FUN FACTORY(ファンファクトリー) 広報/セールスマネージャー トーマス・ボーダイス

フランス出身。フランス・レネにあるESC ビジネススクールで海外営業と小売経営管理を学んだ後、スクールの修士課程に進む。そこでFUN FACTORYのインターンシップ募集に興味を持って入社する。現在は「広報/セールスマネージャー」として、日本やフランス、南アフリカで商品の取引を担当。それぞれに異なる市場の特色をどう捉え、FUN FACTORYの魅力を伝えていくかを考えながら、ビジネスに邁進する日々を送っている。