【アダルトグッズヒストリー】古今東西、男の本能

古今東西、男の本能

徳川家きっての絶倫男として歴史に名を残す11代徳川将軍・家斉。16人の妻妾に、男子26人・女子27人の計53人も子供を産ませているから、もはや種牡馬のような、うらやましい生活を送っていたんでしょうな。
お隣、中国の絶倫男といえば、前漢時代の皇族で諸侯王だった中山靖王・劉勝(りゅうしょう・約2100年前の人)が有名。とにかく酒好き、女好きな男で、妻妾と子供がそれぞれ100人以上にのぼるというのだから、これはもはや、うらやましいというよりも呆れてしまう。
ただし、この劉勝、淫楽にふけるばかりで何の功績も残していない将軍・家斉と違い、文化にすごい貢献をしている。それが、なんと現代でよく見かける、あのティルド(人工ペニス)の立案・設計。そのうえ、彼の作品が中国最古の性具といわれているのだから、ただのスケベ男ではない。
まあ、100人以上も妻妾がいれば、いくら希代の性豪であっても身が持つはずがない。もしかしたら、彼は必要に迫られてそれらの性具を開発したのかもしれぬ。ただし、まだシリコンなどない時代だ
から、材料は銅。複数の女性に使用する必要性からか、太さ、長さもさまざまと、研究心も旺盛だったようである。
また機能的にも、内部に温水が入れられるようになっているだけでなく、陰茎の尾部にはクリトリス刺激用の小さな瘤までつけてあるというのだから、バイブの大ヒット商品「熊ン子」なみの大傑作といえよう。
彼の作品の中にはレズビアン用と思える、V字形に曲げた銅製の棒の両端に亀頭がついている性具も存在する。妾同士で使用させ、その光景を鑑賞していたのだろうか。この両頭性具にしても、今ではよく見かける機能だから、劉勝こそ、大人のオモチャの祖といっても過言ではない。
わが国最古の性具はというと、ほとんどの方が江戸時代の大奥などで使われていた鼈甲(べっこう)製の張形をまず思い浮かべることと思うが、もちろん間違い。飛鳥時代に遣唐使が持ち帰った青銅製の
ものが、大和朝廷へ献上されたという記録が残っているほか、奈良時代には動物の角で張形が作られていたという記録もあるそうだから、古今東西を問わず、男という生き物は、「女性を悦ばしてナンボ」
という使命感を生まれながらに本能として持っているようである。
ちなみに劉勝製作の性具は、現在、河北省博物館に収蔵されているんだとか。機会があれば、ぜひ見学してみたいものだ。