日本のメーカーが大いに注目された、上海アダルト展

上海で開催されたアジア最大級のアダルトイベントを本誌取材班が直撃リポート。会場内の雰囲気や出展されたグッズの傾向など、イベントの隅から隅までをズバッとお伝えする。

今年で12回目を迎えた上海アダルト展(中国国際成人保健及び生殖健康展覧会)は約200社の企業が参加。開催された4日間でバイヤーが約5400人、一般が約36000人と、のべ4万人もの来場者たちが訪れたアジア最大級のアダルトイベントだ。しかし、今年は主催側の事情でAV女優の参加が認められず、彼女たちが出演するたびに挙がっていた歓声とフラッシュの嵐という定番の光景はなし。そのせいもあってか、会場内は例年よりも落ち着いた印象である。

そんな雰囲気のなか、メーカーがしのぎを削る出展ブースをチェック。日本でもお馴染みのメジャーなメーカーが訪問者たちに向かって、自慢の商品を熱心に説明している。グッズはどれもメーカーそれぞれの独自性に富み、メイド・イン・ジャパンの底力を感じさせてくれた。ちなみに地元中国の大手代理店の出展ブースでも日本のグッズを並べているところがあり、ここ数年は出展数が減少傾向にあった日本メーカーの復権をひしひしと感じる。ちなみに「日本メーカーの勢いが戻ってきたんじゃないか」という感想を、海外メーカーの担当者も語っていたのが非常に印象深い。

また、出展ブース全体の感想としては、最近のアダルトイベントを席巻していたLELO風バイブが減少傾向。ちなみにLELOは今回のイベントに出展しておらず、インタビューで登場したフランスのブランド「ラモホース」がラグジュアリーなグッズで来場者の目を楽しませていた。今後のアダルトグッズ業界で生き残るためには、日本メーカーやラモホースのように技術力とブランディングを確立することが重要なのだろう。

そして、今年のイベントで特筆すべきはWi-FiやBluetoothのようなワイヤレス技術を採用したハイテク・グッズだ。とくにマジックモーション社のアプリで操作できるバイブが人気を集めていて、訪れた来場者たちは興味津々でスマホをいじっている。また、ジャパントイズ(エアフォワード)のワイヤレスローター「nemo+」もバイヤーたちの目を引いていたほか、オナホールとバイブを連動させる商品を展示していたブースもあり、今後はアダルトグッズ業界にもワイヤレス化の波が押し寄せることを伺わせた。

日本のメーカーが大いに注目された、上海アダルト展

バイブをアプリで操作できるグッズが注目を集めたマジックモーションのブース。ちなみに、同社はアダルトグッズ専業ではなく、一般のアプリを制作している会社だとか。

アダルト業界のさまざまな兆候や変化を感じさせてくれた今回の上海アダルト展。ぜひ来年はAV女優の出演を再解禁して、例年の華やかなショーと観客の歓声を取り戻してほしい。

同イベントの出展ブースは1階と2階に分けられていて、1階はブランディングを確立しているメジャーメーカーがメイン。ここで紹介している日本メーカーはすべて1階のフロアに出展していたわけだが、何だか誇らしい気持ちだ。また、今号の巻頭で紹介したラモホースも1階に出展。ラグジュアリーなグッズのほか、シャンパンタワーなどの華やかなイベントを開催して耳目を集めていた。