大人のオモチャと言って真っ先に浮かぶのは、バイブ。
近年、海外製のファッショナブルな高級バイブが数多く輸入されたことに伴い、国内生産のバイブもオシャレで機能性にすぐれた商品が次々と開発されています。しかし、依然として多くの女性はバイブに偏見を持ち、男性もまた「年配者が使う道具」と勘違いしている方が多いと聞きます。
そこで、今回の講師は、バイブの扱いに慣れているベテラン男優の大島丈さんをお迎えして、正しい知識を教えていただこうと思います。

第1回目のテーマは、「初心者が知っておくべきバイブ基礎知識」です。バイブ未経験の新人女優の相手役を務めることが多い大島丈さんだからこそ知っている、経験に基づいたアドバイスはとても参考になりますよ!

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(1)

今回も、編集部に寄せられたお悩みや質問にお答えいただきます。アシスタントは、前回に引き続き、編集部員(女)で進行いたします。そして、今回は特別に、渋谷にあるバイブバー『THE VIBE BAR WILD ONE』をお借りして350種のバイブに囲まれながらお届けします!

今回の(秘)トリセツグッズ Vol.5 「エロティックラヴァーズ・ベイビー」

女性に優しい形状にこだわって作られた2015年4月に発売されたバイブレーター。
サイズは直径3センチ。表面の凹凸は少なく、人肌に近いと評判のゲルトーマ素材を使用した人気商品です。

Erotic Lovers baby(エロティックラヴァーズ・ベイビー)
メーカー:Garden(ガーデン)
参考価格:6,800円

Q1. AVのバイブ責めのシーンが大好きで、自分でもやってみたいと思い購入しました。しかし、妻に見せたところ「こんなに大きなものを入れたら痛そうだから使いたくない」と、拒絶されてしまいました。
女性にとってバイブは痛いものなのですか? AVを見ていると気持ちよさそうにしか見えないのですが…。

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(1)

――早速、最初の相談です。オシャレなバイブが増えてきたとはいえ、まだまだSMの拷問具と同等のものであると勘違いしている女性はいますよね。そんな女性にとっては見た目だけでも「痛そう」と感じてしまうのは仕方ないのかもしれません。
丈さんは、現場でバイブ初心者の新人女優さんのお相手をすることが多いと思うのですが、恐怖心を持っている女の子はいますか?

大島丈:いますよ。特に新人の女優さんの場合は、見るのも初めてと言う子もけっこういますし、怖いイメージがあるようです。新人ではなくても、前の撮影でバイブを使った時に痛かったので、もう使いたくないって言う女優さんもいますね。
前に使った男優の技術を責めるわけではないんですけど、撮影なのでいろんなシチュエーションがあるじゃないですか。責めなくてはいけないとか、監督の指示とか。だから、バイブ自体に嫌悪感を抱いている女性の場合は、そう言う気持ちからときほぐしていく必要があるんです。

――私もアダルトグッズの知識がない頃には、痛そうなイメージがありましたね。でも、AVを見ていると気持ちよさそうに見えるという相談者さんのお気持ちもわかります。

大島丈:そうですよね~。アダルトグッズには詳しい説明書がないので、僕らのやっていることを参考にするのは当然だと思います。でも、間違った使い方だけはしないでほしいですね。正しく使えば痛みを感じたり、怪我をすることは少ないので。と言っても、女性によってオマ●コの形状も違いますので、どうしても合わないという人がいるのも事実です。現場では、どうしても無理な場合は使いませんが、未経験とか経験が少ないという場合は、納得して貰った上で使っています。

――撮影現場で、バイブに警戒心を抱いている女の子にバイブを使う際には、どうやって安心感を与えているのですか?

大島丈:まず、ぱっと見て恐くないものを選びます。人って、最初に恐いと思ってしまうと、もうそれには触れたくなくなるんです。だから、見た目を重視しつつ、素材が柔らかめのものを選びます
現場の場合は、バイブがいくつか用意されているので、女の子にある程度は選んで貰うんです。「どれが大丈夫そう?」って。3~4種類あるとしたら、多くの女の子は、手に取ってまずは感触を確かめていますね。で、柔らか目を選ぶ子が多いです。

――つまり、女性が気にしているのは、感触ということなのですね? とても参考になるお話ですね!

大島丈:そうです。そして、素材はいいけど大きさで迷っているという場合は、バイブを脚に挟んで比較してあげるんですよ。実際のチ●チンの大きさとね。
(実際に挟んでみて)こうしてみて「ほら? 意外にたいしたことないでしょ?」って。単独でみるとゴツくみえても、比較対象があるとそんなに大きくないと分かりませんか?

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(1)

――おぉぉぉ~。本当ですね。持ち手の部分があるからカサが増してみえるけど、脚に挟んでその部分を隠すと挿入部分は意外に小さくみえますね。これは目からうろこ!! すでに、購入済の相談者さんも、このやり方を試してみるといいですね!

大島丈:でしょ? 「これがオチ●チンだと思ったらたいしたことないでしょ?」って言いながら実際にやってみせれば、たいていの子は安心してくれますよ。でも、この相談者さんに注意したい点があります。

――なんでしょう?

大島丈:たしかにAVには、バイブ責めやイカセものなどありますが、初心者の女優さんには絶対にしません。恐怖心を持って欲しくないからです。いきなり、激しくすればパートナーの女性もますます恐怖心を持ってしまいますよ。せっかく買ったバイブが無駄になってしまいますので、まずは優しく挿入するところから始めて下さい。それでも奥様が痛いというなら、別のものを買いなおすことも検討してはいかがでしょう?

Q2. 彼女がバイブに興味を持っているのですが、僕は使った経験がないので上手く使えるのか心配です。彼女も使ったことがないらしいので、男も女も使いやすい初心者用のバイブを教えてください!

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(1)

――これは20代の若い相談者さんから相談です。丈さんが初めてバイブを使ったのはいつですか?

大島丈:男優になってからですね。男優になったのは22歳の終わり。20代でバイブを使うと言う概念はなかったですから。若い時ってオモチャに頼るのっておっさんだなってイメージもありましたし、そもそも手に入れる術も分からなかったんですよね。雑誌の後ろの方についてる怪しい通販とかしかなかったし、秘宝館とかいくしかないのかなって(笑)。

――それを考えると、今は手に入りやすくなりましたよね~。ネットで簡単に買えますしね~。

大島丈:そうなんですけど、初めてのバイブでしたら、僕はお店に買いに行って欲しいですね~。雑誌やネットを見てランダムに選ぶよりも、実際に手に取ってみることが大事だと僕は思います。服と一緒ですよ。ネットで見て、デザインが良いと思って購入しても、実際に袖を通してみると「あれ? 思っていたのと微妙に違うな」ってことあるでしょ?

――その失敗は多いですよね~。

大島丈:アダルトグッズだって同じです。実際に手に取って納得した方が長く使えると思うんです。パッと見て、広告の謳い文句を信じて取り寄せるから「あれ? 違った」ってなって、1~2回で処分することになるんですよ。

――それはありますね。その点、自分で手に取って選んだものだと「自分の目で選んだ」という安心感もあるし、なんとかして使いこなしたいと思いますものね。

大島丈:うん。しかも、2人で探しに行ったら愛着も湧くと思うんですよ。

――たしかに想い出にもなりますね。カップルとはいえ、アダルトショップに入るのはドキドキしますし、そこで選んだものとなると大切にしたいって思いますよ~。

大島丈:そうなんです。それでも結果的によくなかったとしても、次に選ぶ際の参考になります。「前回、いまいちだったから、今度はここに注意して選び直そう」って考えに至ると思うんですよ。でも、取り寄せただけの商品だと、彼女がイヤだと言ったら「もうバイブなんていいや」ってなってしまうんです。

――他のバイブと比べていないので、その商品がたまたま合わなかっただけかもしれないのに、全てのバイブが合わないと思い込んでしまうんですね?

大島丈:そうなっちゃうと思います。身体の中に入れるものなので、パッと見とか、広告だけで買うのと本当に危険ですよ。

――では、実際に選ぶ際のポイントを教えてください。

大島丈:膣の形もあるかもしれませんけど、それより重要なのは、性体験が多いか、少ないか
少ない方は小さいものを選ぶべきなのですが、質感によっても変わってきますね。挿入した時、根元にくるあたりの固さを確かめてみてください

――先っぽではなく、根元が大事なんですか?

大島丈:そうです。膣口にあたる部分なので、ここが固いと扱い方次第で膣が裂けてしまう危険があるんです。

――これまでのお話を総合すると、こちらの「Erotic Lovers baby(エロティックラバーズ・ベイビー)」はどうですか?

大島丈:あ、これいいですね。全体が柔らかいし、そこまで長さもないので使いやすいと思いますね。あまり長いのは、最初は宜しくないと思うんです。と言っても、初心者
=短いものという考えも、僕はどうかなぁと思っています。まずは入れた時の感触が大事なので、この中くらいのサイズが一番いいと思います。これを基準にして、変えていくのが一番いいですね。

――機能面ではいかがでしょう? 男性が使いこなせるかどうか気にしているようですが?

大島丈:いいと思います。ソフトな振動で、動きも激しすぎないので、男性も扱いやすいと思いますよ。初めてのバイブの場合は、ネックの部分がウインウインと大きく回るタイプは避けた方がいいと思います。

――初めて使う男性が注意すべき点はなんですか? 男優さんでも女優さんに痛い思いをさせてしまうことがあるのなら、一般の男性はもっとそのリスクがあるということですよね?

大島丈:僕の場合、初めて使った時には、自分が女性になったことを想像して使いましたね。いきなり、が~って動かされたら痛いだろうな~って。だから、まずほぐすことを考えましたね。
AVの場合は絵的に激しく出し入れしているので、そう使う物なのだと勘違いしている方もいるかもしれませんが、実際のセックスでそうしないと思います。いきなりトップギアにしちゃったら、痛めてしまうって想像つきますよね? まずは難しく考えず、バイブは自分のチ●チンと同じだと思って扱ってみてください

Q3. バイブを使ってオナニーをしてみたいのですが、バイブを使っている女性に対して嫌悪感があって、なかなか手を出せずにいます。男性はバイブを使ってオナニーをする女性についてどう思いますか?

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(1)

――バイブはセックスの時だけではなく、オナニーにも使いますよね。でも、中には「道具を使うなんて自分はなんて淫らな女なんだ」と、罪悪感を抱く方もいると思います。またバイブを使う女というキーワードだけで「私はそうはなりたくない」と偏見を持っている女性がまだまだ多いんですよね。丈さんは、それに関してはどう思います?

大島丈:女性がオナニーにバイブを使うのはいいことだと思いますよ。せっかくいいものが多いのに、使わないのは勿体ないですから。でも、罪悪感や羞恥心は持っていていいと思います。まるっきりオープンになってしまうと、イヤらしさが無くなってしまうじゃないですか。「あぁ、私はこんなものを使ってるの~」って思いながら使って欲しいですね。

――私ってイケナイ女だわ~って(笑)。

大島丈:そう「でも、我慢できずに買っちゃった。あぁ~ん」って。オナニーなんですから、あんまり健康的なのはよろしくないかなって思います。まるっきりオープンだとスポーツと同じになってしまうので。エロにとっては背徳感と罪悪感がスパイスですよ。

――そのお言葉、女性にとって何よりの後押しになりますね。バイブに興味を持っているのなら、まずは試してみる方がいいですね!

大島丈:そう。まずは一度手にとってみて欲しいですね。

――ただ、女性はアダルトショップに入れない方が多いですからね。ネット通販で取り寄せる方が圧倒的に多いと思いますが、購入の際に気を付けるべき点はありますか?

大島丈:う~ん。素材感は分からないので、見た目での判断に頼るしかないですよね。その場合は、最初のバイブはツルンとした形状のものがいいと思います。このバイブのようなプレーンなプルンとしたタイプが相応しいです。カリ高のタイプもありますけど、それはツルンとしたタイプで物足りないと思ったら買いかえればいいんです。そして、余計な機能があまりないプレーンなものを選ぶと失敗が少なくなると思います。

――彼氏のオチ●チンでは物足りないのでゴツいバイブが欲しいと思っても、いきなりはよくないと?

大島丈:そうですね~。やっぱり生身のチ●チンとバイブは質感が違いますから、いきなりゴツイものは怪我の元になるかもしれませんね~。その彼氏のチ●チンのサイズが分からないのでなんとも言えませんけど(笑)。

――これ見た目は中●生のオチ●チンみたいで頼りないかな~って思う方もいるかもしれませんね?

大島丈:えっとね~、中●生のチ●チンって意外にしっかりしてるんですよ。というか、中学でチ●チンの形ってほぼ決まってしまうんじゃないかって思います。僕、中学生から変わってないですよ。皮が向けて、大人の身体もできてくるので、そこからチ●チンの形がそんなに変わることはないですよ。って、話がそれましたね(笑)。

――あはは……勉強になりました。では、逆に大きすぎるかもしれないと心配になっている方にも、アドバイスを貰えますか?

大島丈:これ、むしろ短小ですよ。ほら、僕を見て想像して貰えばわかります。あまり心配しなくて大丈夫ですよ! まずは試してみましょう。知らなかった快感が待っているかもしれませんからね~!

次回は、少し慣れてきた方向けのバイブと効果的な使用法について教えていただきます!
(取材・写真・文=文月みほ)

大島丈
大島丈
Twitter:@joe59681

男優歴25年、出演本数約8000本。
座右の銘は「ノークンニ、No Life」。