日々進化するアダルトグッズ。形状、機能、素材だけではなく、オシャレで可愛らしく、これまでの『大人のオモチャ』のイメージをガラリと変えてしまう素敵なアイテムへと変貌を遂げています。しかし、せっかくの機能も使いこなせなければ意味がありません。そこで、アダルトグッズの取り扱いに慣れているAV男優さんにお話を伺い、もっともっと快適で安全な使用法を教えていただきます。

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(2)

さて、ベテラン男優の大島丈さんを講師にお迎えした第2回目。今回のテーマは「初心者向けバイブを卒業したい人のためのバイブ」です。編集部に寄せられた質問に答えていただきます。お話の進行役として、編集部代表(女)は、アダルトグッズデビューから、ようやく半年を過ぎたところ。初心者代表としてお話を聞いていきます!

今回の(秘)トリセツグッズ Vol.6 「ボス リアルブラック」

見た目のインパクトは大! しかし、表面はなめらかでスベスベの触り心地です。スイング機能が4段階あるので、徐々に上げていくことで飽きることなく使い続けることができます。

Q1. 昨年、妻の為にはじめてバイブを購入しました。細身のタイプで妻も気に入っていたのですが、そろそろ新しいバイブも試してみたいと感じているようです。初心者向けより少しだけ刺激のあるタイプを教えて下さい。

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(2)

――前回に引き続き、350本のバイブが展示してある渋谷にあるバイブバー『THE VIBE BAR WILD ONE 』からお届けしています。さて、丈さん。初心者向けから卒業したい方にお勧めのバイブというと、どういった形状がお勧めですか?

大島丈:一回りサイズが大きくて、余計な機能がついてない。この中でいうと、この黒いタイプですかねぇ。

――「ボス リアルブラック」ですね。これ、名前はコーヒーみたいですが、見た目は真っ黒でごつくて迫力ありますね~。これがレベル2というのはなぜですか?

大島丈:さっきも言ったように太さが増したということと、滑らかな形状ですね。女性が最初に違和感を覚えるのって、グリングリンした動きなんですよ。特にパールなどが入っているタイプは、使い方を誤ると怪我の元でもあるし、慣れていないと痛みを感じる場合もあります。でも、これはツルンとして滑らかですよね。そして太めなので、また違った刺激を感じることができるからです。

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――パールが内蔵されているタイプがありますね。昔ながらのバイブというイメージで、使った経験がないのですが、やはり痛みを感じる女性もいるんですね~。

大島丈:はい。人にもよりますが、比較的にパール付きは上級者向けですね。様々な人生経験を積んだ人が使う方がいいと思います。

――人生経験!?

大島丈:あはは、なんでも段階ってあると思うんですよ。長く使う物であればね。いきなり飛び越えちゃうとよくないのかなって。アダルトグッズに限らずですよ!

――太いバイブは恐いと言う女性もいそうですが?

大島丈:はい。でも、太いバイブが好きと言う女性も結構いるんです。そういう女性は摩擦よりも圧迫感が気持ちいいと感じるので、激しく動かすのではなく別の使い方をしてみるといいですよ。やみくもにピストンすると言う使い方ではなく、挿入したら動かさずに、ほんの少しこうして圧迫するだけでいいんです。

――具体的にはどうすればいいのでしょう?

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大島丈:挿入して、バイブの下を手を添えて手のひらですっと角度を変える、もしくは力を添える感じですね。動かすのではなく軽く押すイメージです。AVの映像としてみせる場合は、ストロークをする必要があるんですけど、使い慣れていない方の場合はあまりお勧めできません。ちょっと指で輪っかを作ってみてください。これが女性器だとイメージして、バイブを入れてみます。今、実際に手のひらで押してみますので感想を聞かせて下さい。

――あ! 思っていた以上に指の股の部分に刺激を感じますね。キュッとひきつる感じです。こんなに感じるなんて驚きです!

大島丈:ね? 動いていないのに圧がかかってるのが分かるでしょ? この少しの繊細な感覚がよかったりするんですよ。ちょっとだけ圧をかけるがポイントです。

――では、太めのバイブを使う場合はこの繊細な快感をじっくり味わうのがいいですね。オトナの愉しみという印象を受けますし。

大島丈:そうです。これもテクニックの一つです。新人の頃は僕も激しく出し入れする必要があると思っていたのですが、やはり経験値の差ですね。何事も使って慣れることが大事です。

――これは男優さんならではのテクニックでしょうが、一般の男性でもできる技ですからぜひ実践して欲しいですね! 女性も嬉しいです。大事にされているんだな~って実感しますもの。

大島丈:ははは……ありがとうございます。僕の場合は、指マンも同様の考え方なんですよ。指先で掻きだすような動きをするのではなく、圧力をかけるんです。でも、圧力だけなんですけど、女の子は「あぁ~!」って反応するのが分かるんですよ。だから、バイブでもそれを応用するだけなので、動かすのではなくスッと圧力をかける感じでいいんです。膣の中は男が思っている以上に繊細で敏感なんです。

Q2. 僕の彼女はバイブ自体は好きなのですが、クリトリスを刺激するローターのような部分が苦手だそうです。そこで、真っ直ぐなタイプを購入したのですが、一体どこまで挿入していいのか分かりません。膣を傷つけては大変なので、使うのをためらっています。

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(2)

――クリトリスを刺激するローターのような部分は、クリバイブとも呼ばれていますね。バイブというとクリバイブ付きの形状を想像しますが、たしかに苦手な女性もいると聞いています。

大島丈:そうですね。合わない女性も確かにいますね。

――こちらの「ボス リアルブラック」もクリバイブなしのタイプですが、ぐいっと奥まで挿入しても大丈夫なんですか? どこまで入れたらいいのか、この方のようにおっかなびっくりの男性は結構いるのかも?

大島丈:男性が女性に使う場合は、コミュニケーションをとりながらでしょうね。一概にどこまでとは言えないです。というのも、女性の膣の感じ方は人によって違うんです。奥が好きって人と、奥にあたると痛いって人がいるんです。なので痛くなってしまうとバイブを使う意味がなくなってしまうので。

――どういったコミュニケーションを図ればいいですか?

大島丈:まずゆっくり入れます。「どこまで平気? この辺はどう? じゃ、こっちは? ここまで平気?」って。で、「そこがいい」ってなったら、男って感覚で分かってくるんですよ。そこを見つけたら「そっかそっか、うっひっひ」ってなります(笑)。

――あははは……。優しいお声の裏側にそんなドスケベキャラが潜んでいたとは。でも、男の人なら誰でも分かるものなんですか?

大島丈:まぁ、全ての男がわかるかどうかはどうでしょう。僕は経験が多いのでだいたいわかるんです。人間って痛かったり辛かったりすると、反射的に眉間にしわがよったり、カラダが強張るんですよ。それで見極めています。で「これ以上はムリだなって」冷静に判断しています。

――では、慣れていない人は特に表情に注目するのがいいですね!

大島丈:そうですね。僕の場合は顔を見つつ、全体を俯瞰で見ています。一点だけを見るとものごとの判断は難しくなってしまうと思っているので。でも、慣れないと難しいでしょうね。

――たしかにプロだからこそできるテクニックですよね。顔以外で、一般の方でも分かりやすい反応ってありますか? お顔に出さない女性もいますので。

大島丈:ありますよ。人って嫌だと足が閉じるんです。反射的に。大きく閉じないにしてもビクッと強張るんです。これは一般の方でも分かりやすい反応だと思いますよ。あとは、「あ」って声を挙げたり。その声もいつもと違ったりしたら、嫌がっている証です。

――感じていると勘違いしてしまう方もいそうですが、違うってことですね。

大島丈:そう思います。ストレートな子だと「痛い」って言うんですけどね。でも、男側の意見を言えば、女性に痛いって言われると、もうやめようかなって萎えますね

――なるほど。信頼関係にもよるでしょうけど、男性にとっては「痛い」はNGワードなんですね。そもそも大事なのは、普段のセックスの時に、パートナーの女性の膣を知っておくことが大事ですね。

大島丈:はい。それはわかると思うんですよね。自分のチ●チンを入れて痛がっている女性だったら、バイブでも同じですよ。だから、そこはコミュニケーションをとりながら「この辺は平気?」って聞いてあげるんです。で、そこがいいと言われたら角度を変えて刺激を与えてみるとか。先ほどもお話しましたが、膣は本当に繊細です。ほんの少しの変化も敏感に感じとりますから、まずは少しずつ、徐々に試して下さい。

Q3. 私は中派なので、オナニーをする際はバイブを使用しています。少し太目のタイプが好きなのですが、スルッと抜けやすいのが悩みです。手で押さえていますが、疲れて集中できないこともあるんです。なんとかなりませんか?

【AV男優が教えるアダルトグッズ(秘)取扱説明書】バイブ編 講師・大島丈(2)

――これは、女性の間ではよく聞くお悩みですね~。太いバイブはなかなか入らない上に、入ってもツルッと逃げちゃうんですよね。もっと膣をリラックスさせた方がいいんですか? もしくは膣の形状に合っていないということですか?

大島丈:う~ん。入ったのにツルッと抜けちゃう……。もしかするとそれがローションの付け過ぎが原因かもしれませんね?

――ローションですか? たしかに挿入時の潤滑油として使用している方が多いですよね。それが逆に問題になっているんですか?

大島丈:そう。滑りやすいので抜けやすいですよ。でも、ある程度の潤いは大事なので、ゼリー状のタイプを使うといいかもしれません。「アストログライド 」とか「KYゼリー 」といった粘度が高くて渇きにくいタイプの商品があるので探してみてください。

――ローションというとペペローションのようなヌルヌルっとしたタイプが有名ですが、バイブ用としてはあまり適していないんですか?

大島丈:はい。あれはマットプレイなどで使われる体の滑りをよくするものなので、バイブが抜けやすいという方には適さないかもしれませんね。

――今、ローションの開発も進んでいますものね。例えばこちらにある「バイブバー公式認定ローション180ml 」は、いろんなフレーバーがあるとのことですよ。口に入れても安全なフルーツ味で10種類あるんですって!

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大島丈:おぉ、これはピーチだ! いいですね。女性向けに開発された商品ですね。僕は現場でしかローションを使ったことがないので、まさかこんな可愛らしいローションがあるなんて知りませんでした。いろんな種類があるので、粘度の高いものを選んで使うといいですよ。

――私、サラサラタイプの方がお肌に優しいと勘違いして、ずっとウォーターベースのものを使ってました!

大島丈:確かに肌の問題はありますね。現場でも女の子によっては、自分に合うローションを持参している女優さんもいますよ。いろいろ試してみるといるといいですね。ちなみに僕は、電マも軽くローションを塗ってますよ。薄~くね。でも、実は僕自身は極力ローションは使わないようにしています。若手はすぐに使いたがりますけど、きっと不安なんでしょうね?

――ぽこっしーさんもお話していましたが、唾液で濡らすんですか?

大島丈:まぁ、それもありますが、僕は女性が自ら濡れるようにしています。最初からローションを使ってしまうと、そればかりに頼るようになってしまうので。でも、アダルトグッズに関しては、薄く塗っていますね。オナニーの場合は、とっかかりとしてローションを使うのは有効だと思います。是非ローションにもこだわってみてください。

次回は、女性が開発した中級者向けのバイブをご紹介します! お楽しみに!!
(取材・写真・文=文月みほ)

大島丈
大島丈
Twitter:@joe59681

男優歴25年、出演本数約8000本。
座右の銘は「ノークンニ、No Life」。