カーマスートラに学ぶ愛とセックス48 PART1

30代後半以降の男性たちにとって、エロ本は「性」の教科書だった。少年のたぎる欲望を肉体的に満足させるだけではなく、女性を落とす方法やセックスのテクニック、アブノーマルなプレイまで、その一般常識的な正誤は別にして、実にいろいろなことを学んだものだ。そんな男たちのロマンを詰め込んだエロ本の起源とは?

世界史におけるエロ本といえば、やはりセックス・マニュアルとしての目的で編纂された書物だ。
その性指南書として最も有名なものはインドの『カーマスートラ』。推定4~5世紀頃に記された書物で、「カーマ(愛)」「スートラ(教え)」という意味を持つ“愛の教科書”である。こちらには男女の一般的なセックステクニックのほか、処女との交渉術や女性を落とす方法など、恋愛全般の極意をレクチャー。当時の男性たちも女性を落とすためにマニュアル本を読んでいたのかと考えると、なにやら感慨深くなってくる。

その知名度から、『カーマスートラ』を最古のセックス・マニュアルと思っている人は多いはず。しかし、それよりもはるか以前である紀元前1320~1200年頃にエジプトで編纂された『トリノ・パピルス』にもセックスシーンが描かれていて、こちらが史上初のセックス・マニュアルなのだ。そこにはラムセス2世と彼の妻たちの情事が生々しいイラストで表現されていると言われ、正常位のほかに後背位や騎乗位らしきものまで描かれている。当時の男たちはコレを参考にして女性とのエッチを行ったのだろう。

今も昔も、世界中で男たちを教え諭してくれたエロ本。現代はすっかり斜陽になってしまったが、いまの草食男子たちにこそエロ本で「性」をがっつり学んで欲しい。