Tamatoys
はじまりは、縞パンでした」――そう話すのは、アダルトグッズの総合メーカー・タマトイズの神楽次郎さん。通称・神楽Pがこれまでリリースした商品は700点以上。オナホールからローション、ローターやバイブまで幅広くラインナップされるなかで特に元気なのが「おとこの娘」ジャンルの商品だといいます。

神楽P:二次元の世界では定番の縞パン。コスプレでも需要はありましたが、なかなかしっくりくるものがない……だったら、理想の縞パンを作ってしまおうと思ったのが、タマトイズのはじまりです。当初は、女性用サイズを作っていましたが、ふと思いついて「おとこの娘用」として男性サイズの縞パン発売したら、これが女性モノ以上にヒットしたんです。

縞パンは正義。 おとこの娘用3L
メーカー:タマトイズ
参考価格:1,296円

――おとこの娘のジャンルは二次元、三次元ともに活況ですね。実際、おとこの娘って増えているんでしょうか?

神楽P:数は把握できませんが、本格的な“女装”とは違い、もっとライトな感覚で女の子のかわいいコスチュームを楽しみたい層は、潜在的にかなりの数いたのでしょう。いまはネットに情報がたくさんあることからハードルの高さを感じず、「やってみようかな」と軽いノリで入ってくる方が多いと見ています。おかげで、コスチューム商品にはロングセラーのものが多いですね。

――コスチュームのみならず、とにかく商材が多いことで知られるタマトイズさんですが、最近伸びている商品は何でしょう?

神楽P:ふたなりっ娘 ダブルホール」がヒットしています。

ふたなりっ娘 ダブルホール
メーカー:タマトイズ
参考価格:3,888円

――すごくマニアックな商品ですね!

神楽P:ふたなり漫画で知られる漫画家・命わずか先生に監修していただきました。先生自身が女性なのにオナホールが大好きな、マニアックな方なんです。そんなに好きなら何か一緒にやりませんか? とお声がけし、女体にペニスと女性器が両方ついていて、そのどちらにも挿入できるホールができあがりました。

――ローターやバイブレーターなどもラインナップされていますが、萌え系パッケージを徹底されていますね。これは「男性が買って、女性に使う」というシチュエーションを想定されたものですか?

神楽P:そのとおりです。当社はアダルトDVDのセル店を主な販路としてスタートしましたが、そこには男性のお客さましかいません。もうずいぶん前からAVの売れ行きは下降していますが、「じゃあ、ほかにおもしろいものを用意して買っていただこう」とグッズを開発するようになったんです。だから、ネット通販とは違って、実際に目で見て興味を持ってもらえる商品を常に意識しています。

――実店舗で売れるものと、ネットで売れるものとは違いますか?

神楽P:違いますね。たとえばローションでも、ネットで売れるのは「女子校生の愛液ローション」など香り付きの商品ですが、店頭では大きなサイズのローションが売れます。大容量であることがひと目でわかり、お得感を実感しやすいのでしょう。また、『目で見て楽しい』を重視してバラエティに富んだ商品作りを心がけているので、当社ではコスチュームも含め、毎月10~15点の新商品をリリースしています。

女子校生の愛液ローション
メーカー:タマトイズ
参考価格:1,296円

――多いですね! 一般的なアダルトグッズメーカーでは、年に4回ほど新商品を出すようです。

神楽P:毎月、店舗に足を運んでくれるお客さまにとって、先月も今月も商品棚が同じ品揃えでは、新鮮味がなくて飽きますよね。来るたびに新しいモノと出会ってワクワクしてほしいがために、この商品数となりました。そのためには、マニアックな商品もどんどん手がけますよ。そうした商品は、店舗でも目立ったところには置かれないかもしれない。でも、いつ来ても定番しか置かれていない商品棚ってツマラナイじゃないですか。

――実際に店舗にいって、棚をチェックされることもあるのでしょうか?

神楽P:もちろんです。ネットショップも日々チェックしますが、たまに「なんでこれが売れているんだろう?」と思うものがあります。店舗でその実物を見ると、たとえばそれが大型オナホなら、手にとった瞬間ずっしりと重さを感じて、「なるほど、だからか」と納得します。実物を見ないとわからないことって、ほんとうに多いですよね。そこから新商品へのインスピレーションを得ることもよくあります。

――パッケージはすべて萌え系イラストで統一されているので、店頭で「これはタマトイズさんの商品だ」とすぐわかることも多いですね。イラストの力が商品の売れ行きを左右することもあるのでしょうか?

神楽P:現在50名ほどのイラストレーターさんや漫画家さんに描いていただいていますが、商品開発の段階からイラストありきで考えていますし、結果としてそれがお客さまにとって商品購入の大きなきっかけになっていると思います。ホールに関していえば、これだけ商品が多いと店舗でも目移りします。ハズしたくないなら、定番の商品を買えばいいけど、ときには新しい刺激と出会いたい。でも、気持ちいいかどうかは使ってみなければわからない。私たち商品を提供する側にとっても、快感の度合いは個人差が大きくて正解がないものなので、ずっと試行錯誤しています。でも、そうやってできたホールの魅力や目新しさはパッケージで伝えることができます。

――それにしても、これだけ多くの商品を出されてアイデアが枯渇しないのがスゴイです。

神楽P:次から次へとアイデアが浮かんできますよ! 人と雑談するなかから生まれるものもあれば、業者さんからサンプルを見せてもらいながら練っていくものもありますが、大事にしているのはスピード感です。パッと考えて、すぐ商品化。時間をかければいいものができるとも限りませんし、時とともに自分のモチベーションが下がることも……。考えついたときが、旬ですよ!
(森友ピコ)

神楽P
タマトイズ プロデューサー 神楽次郎(神楽P)

おとこの娘向け商品を含めバラエティに富んだ商品を毎月10商品以上発売するスピードの早さはメーカー随一。
パッケージイラストのクオリティも高く、パケ買いするお客様もいる程。
おとこの娘に向けたコスチュームやランジェリーも豊富。