気持ちいいのは大前提。そこにプラスαした製品を送り出す、マジックアイズ

緒菜穂:こんにちは、緒菜穂ちゃんです。

――えーと、オナホちゃん?

緒菜穂:はい、マジックアイズというアダルトグッズメーカーでオナホ作ってます。

――作るって具体的にどういうことをしているの?

緒菜穂:オナホの制作に関することぜ~んぶですよ! こんな商品を作りたいな~ってアイデアを出して、それを試行錯誤しながら形にしていって、パッケージのイラストも描いてます。ほかのメーカーさんには作れない、私たちならではの商品を出したくて、毎日オナホのことばかり考えてます!

――ほかのメーカーとの差別化というのは、気持ちよさの追求ってこと?

緒菜穂:気持ちよさは人それぞれの相性がありますから、追求するのってむずかしいんですよねー。15年ほど前、オナホの素材が当時主流だった塩化ビニールから、現在主流のエラストマーに変わったんですけど、誤解を恐れずにいえばその時点から気持ちよさに劇的な進化はないように思えるし……。

――技術的には、横並びになったわけですね。そのなかで差をつけていくことが課題になった、と。

緒菜穂:はい、そうです。だから気持ちいいのは大前提で、そこにプラスαを加えたいと思っています。自分の嗜好を現実のものにする体験だったり、所有欲を満たす悦びだったり、そういうものを提供していきたいな、って。トイズマガジンで紹介してもらった商品でいうと、アリの巣のように内部が入り組んだ「オンナノコのダンジョンレビュー)」とか、ビジュアルインパクトを追求した新作の「極彩MONSTERレビュー)」とか。有名な商品だと、「真実の口」というオクチのホールがわかりやすいかな? 口を模したものはそれまでにもありましたけど、緒菜穂ちゃんはそこにプラスチック製の硬い歯を付けたんです。

――口を開けると上下に小さな歯があって、その奥にリアルな舌がありますね。

緒菜穂:フェラをするときに歯が当たるってネガティブなことですよね。でも、この商品のイメージは、小さくてかわいい女の子。頭もアゴも小さいから、どうしても歯が当たっちゃう。お口使いもたどたどしくてウブな感じ。「上手にできなくて、ごめんなさい」っていう雰囲気を出したいと思った結果、こうなりました。

――それって、けっこう冒険ですよね。

緒菜穂:発売前はドキドキでした~。酷評されるかもと思うと夜も眠れなかったです。でも、フタを開けてみれば日本だけでなく海外からもたくさん注文があったんですよ! 海外ではマジックアイズというブランド名より「真実の口」という商品名のほうが有名なくらいです。

――真実の口というと、映画『ローマの休日』にも出てきたイタリアの観光スポットでもありますね。

緒菜穂:ウソをつく人はそこに手を挿れると抜けなくなる、っていう伝説がありますよね。だから、この「口」も中に挿入してヌケない人はウソつき……っていうコンセプトもあるんです。

――いろんな仕掛けが施されているんですね!

緒菜穂:ここ数年、オナホ業界全体が盛り上がっていて、その分、競争も激しくなっているので、なんとなくの商品だと埋もれちゃいます。お客さまに手に取ってもらうには、まずひと目見て興味を持ってもらわないと。お笑いでいうところの“つかみ”は、オナホだとパッケージの絵柄になるので、各社さん有名イラストレーターを起用しています。でもウチは、有名でも何でもない緒菜穂ちゃんが絵を描いているから……。

――緒菜穂ちゃんの絵のファンも確実にいますよ! 独特の世界観がありますよね。

緒菜穂:ありがとうございます~。このジャンルのパッケージは蛍光ピンクなどを使った明るい元気系が多いので、緒菜穂ちゃんはあえてちょっとダークな世界観にして、差別化を図ってます! でもパッケージは“つかみ”でしかなくて、あくまでも中身で勝負。そこにこだわり抜くことで、マジックアイズのオリジナリティを確立していんです。昨年アダルトグッズ・オブ・ザ・イヤー2015で大賞を受賞した「オンナノコの解体新書」という大型ホールを見てください。

――うわっ、大きい! オッパイやお尻のボリュームもスゴイですが、肋骨とか、背骨のS字曲線とかまで再現されていて、超リアル~。いつまでも触っていたくなりますね。プニプニプニプニ……(←触りながら話を聞く)。

緒菜穂:どうせなら、とことんまでこだわりたい! と思って5種類の素材を使って女の子のリアルなボディを再現しました。骨はそれを演出する大事な要素ですが、これは実用面でも必要なんですよ。こんなにプロポーションがよくて重量が2kgもあると、普通は抱きかかえたとき重みでデロ~ンと反り返っちゃうんですね。そうすると床に置いて使うしかないのですが、背骨が入って安定すれば抱きかかることもできるし、好きな姿勢で使っていただけます。支えるだけだったら、ただまっすぐな筒状の骨を入れればいいんですけど、せっかくだから肋骨、恥骨、背骨を肉の上から感じ取れたら面白いかな、と。

――ボディ型のホールも、「女性の形さえしていれば興奮するだろう」という単純な話ではないのですね。

緒菜穂:何のこだわりもなく造られた同サイズのホールが半額の値段だったら、そちらを選ばれる方も少なくないのかな。でも、世の大半の人にとっては無駄なところに情熱を注ぐのが、“真のこだわり”だと緒菜穂ちゃんは思っています。性癖が偏っていても、大抵の人はオープンには話せないですよね。だから、世の中の人がどのくらい偏っているかはわからない。わからないなりに想像して、こだわって、その人たちが楽しい体験をできる商品を届けられたらいいなと思っています。

――次々とヒット商品を出す、ってすごいプレッシャーでは?

緒菜穂:マジックアイズは新しい体験を求めている人に求められているメーカー、という自負があるので、常にお客さまをいいほうに裏切っていきたいです。たとえば「すじまん くぱぁ」という大ヒット商品がありますが、その2、3と続編を出せば一定数は確実に売れます。そのときどきのセールスだけ考えるとそのほうが賢いのですが、そういうときにこそ新シリーズを打ち出したいんですよ。新たなチャレンジがまったくないと広がりがなくなるし、オナホ全体がつまらなくなります。もちろん「すじまん くぱぁ」の後継商品も出していく予定ですが、この冠を背負うに相応しいモノができるまでは出し惜しみしようと思っています。……というワケでこれからもいろいろとチャレンジしていきます。また馬鹿なこと考えたな~って冷ややかな目でもいいので、たくさんの方に見ていただきたいです!
(森友ピコ)

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p_onahochan
緒菜穂ちゃん
Twitter:@onaho1992

マジックアイズというアダルトグッズメーカーで商品開発しながら、パッケージを描いてます。