東洋医学で目覚める 「オーガニックセックス」(宝島社新書)

20代、30代、40代と年齢を重ねていくうちに、「女としての賞味期限が過ぎてしまった」と悩んでいる女性たちは多いのだとか。彼女たちの多くはこの誤解を抱いたまま、モヤモヤとした不満を胸に秘めて日常生活を送っている。しかし、こうした女性たちの悩みを性感アップ施術によって解決してきた達人がいる。

その名も回氣堂 玄齋(かいきどうげんさい)先生は、気功師、鍼灸マッサージ師として35年のキャリアを持つ東洋医学家。房中術にも造詣が深く、それらに基づく性感アップ施術で一万人以上の女性たちの「性」を開放してきたというのだ。

そんな玄齋先生にインタビューを敢行。しかも、このトイズマガジンのコラムにて「アダルトグッズヒストリー」を執筆している桑原茂一さんが玄齋氏とお知り合いだと聞いてご同席を願い、性感アップ施術や東洋医学、現代人の「性」などについて語り合ってもらった!

――まず、おふたりはどんなきっかけで出会ったのですか?

桑原茂一氏(以下、桑原):ボクが「月刊ホームトーク(編集部注:昭和46年に創刊された日本発のスワッピング専門雑誌)」の編集長をしていたきっかけで、ある方と私のところに訪ねてきたのが最初ですよね。大体、20数年くらい前でしょうか。

回氣堂玄齋先生(以下、玄齋):そう。そのときのボクはすでに鍼灸師、気功マッサージ師として活動していて、性感治療も行っていました。ただ、あくまで個人的に、細々とやっていたという感じ。ただ、夫との性生活に悩んでいる女性があまりにも多かったんです。そこで、東洋医学による性感アップ施術を広める使命を感じて、夫婦交換、いわゆるスワッピング業界の代名詞だった「月刊ホームトーク」を訪ねたんです。

桑原:当時、僕を訪ねてくるアダルト業界の方のなかには、どことなく胡散臭い人もいた。しかし、玄齋さんはすごく礼儀正しく、言葉遣いにもやさしさが感じられたんで、この人は信頼できると直感で思ったんですよ。それ以来、付き合いが始まり、今に至るわけです。

――確かに、私もここに伺ったときは玄齋先生の腰の低さや当たりの柔らかさにビックリしました。「性」の悩みというデリケートな問題を抱える女性と向き合うわけですから、その信頼性みたいなものを感じましたね。

桑原:しかも、マッサージの技術がまたすごいんだ。「月刊ホームトーク」読者の取材をしたとき、玄齋先生にサポートしてもらおうと、同席していただいたことがあって。そこで奥さんたちにマッサージや愛撫をするのですが、ダンナさんが驚いてしまうような悶え姿を見せるんですね。なかには、これまで見たこともない快感にあえぐ妻の姿を見て嫉妬してしまい、むすっとむくれてしまう人もいたほどです(笑)。

玄齋:私の性感アップ施術では、女性を赤ちゃんのように扱うので、今までにない快楽を引き出しますからね。

――玄齋先生の性感アップ施術はどんなものなんでしょう?

玄齋:基本的にはマッサージです。かつて、性感アップ術の原形のようなものに“お助け婆さん”や“お助け爺さん”という人たちがいたんです。

――“お助け婆さん”ですか?

玄齋:昔の連れ込み宿と言われるところで、やってきたカップルたちをサポートするのが“お助け婆さん”や“お助け爺さん”という按摩さんたちでした。マッサージで女性を濡れやすくしたり、男性を勃ちやすくしたり。遊郭にも性感を開発する生業の人がいましたし。

――セックスをするわけではないんですね。

玄齋:そうです。ボクの場合も本番行為、つまりセックスではありません。マッサージと愛撫によって性感を開発していくというのが根本的な理念です。そして、ボクの場合は夫婦のために奥さんの性感を開発したい、という思いもありました。先ほど「月刊ホームトーク」の一幕を話しましたが、本業の気功マッサージでもダンナさんの目の前で性感の開発をするということはやっていました。妻の性感が開発されていき、自分が見たこともないような快感にあえぐ姿を見てジェラシーを感じながらも、最終的にはこんなことができるんだと気づいてもらう。もちろん、奥さんも自分がこんなにも快感を楽しむことができるという、夫婦共に気づきを感じてくれるんです。そして、新しい夫婦の関係がスタートするというのが、私が目指している理想です。

桑原:先生の指はまさに職人の指だから、見せてもらったら?

――おお、ほとんど指紋がない!

玄齋:35年以上もマッサージをしているわけですから。あと、肘の骨も丸くなっているんですよ。

――(触ってみて)あ、ホントだ!

玄齋:肘は性感アップ施術でもよく使うんです。肘をつかって女性の局部をやさしくほぐすような感じで。

桑原:しっかりとした技術がなければ、いくら性格がよくても信頼されません。先生の話でよく覚えているのが、乳ガンでおっぱいをなくした奥さんのために、ダンナさんが先生のところに女性としての自信を取り戻させてあげたいと相談に来たそうです。そこで性感マッサージで開発していくうちに、徐々に女性としての新しい悦びに目覚めていき、さらに円満な夫婦生活を送れるようになったそうです。

――イイ話ですね。

玄齋:性感アップ施術によって、精神的な疾患を癒し、より健康な体になれるというのがボクの持論。以前、発達障害だった30代の女性は普通の日常生活を送ることができず、仕事もままならない状態でした。しかし、マッサージで性感を開発していくうちによくなっていき、いまでは普通に生活しています。

桑原:そのような先生の施術の様子はDVDで見ることができますよ。それを見れば、先生が女性に対して思いやりと愛情を持って接していることがよく分かります。また、男性にとっても、先生の施術から女性を悦ばせるためのテクニックを多少なりとも学べるはずです。

――男としては興味深いですね。それについては、後編で詳しく教えてください。
(角谷ダイ)

回氣堂 玄齋
回氣堂 玄齋

気功師、鍼灸マッサージ師。東洋医学に携わること35年。性感開発、ED治療など、性にまつわるさまざまな悩みに応えている。一般の方はもちろん、芸能人、官僚、政治家など、幅広い分野の方々に施術を行うかたわら、雑誌や書籍などでの執筆活動も行っている。