快楽ドキュメント Vol.1 M夫婦の冒険

前回に引き続き、性感アップ施術の達人である回氣堂 玄齋のインタビューをお伝えする。
※前編:35年のキャリアを持つ東洋医学家・回氣堂 玄齋先生に聞く、性感アップ施術(1)

――それではDVDのお話ですが、すでに3作も出ているんですね。

回氣堂玄齋先生(以下、玄齋):そうですね。「玄齋オーガニックセックス 快楽ドキュメント」というタイトルで、1作目が「M夫婦の冒険」、2作目が「マゾヒストU夫人と幸福の鎖」という副題。3作目は「玄齋オーガニックセックス WOMAN性楽ドキュメント」というタイトルで「うつ~ワタシを救ったワタシノカラダ」という副題で販売しています。

桑原茂一氏(以下、桑原):すごかったでしょ?

――先ほど拝見したんですが、まず1時間もマッサージをするところに驚いたというか、感動しました。自分はこれだけ女性を愛撫したことはないな、と(苦笑)。

桑原:オレもない(笑)。でも、「月刊ホームトーク」編集長時代に、いろんな人たちのセックスを見聞きしたけれど、本当にうまい男性はとにかくマメなんだよね。女性に対しての思いやりや愛情が感じられるというかね。そのあたりは先生の施術の様子を見てもらうと、わかってもらえるかな。

――いきなり局部をマッサージするわけではなく、最初は普通に太ももや肩などをマッサージするんですね。そして、徐々に女性のボルテージを上げていき、局部を愛撫するという。そりゃ、時間がかかると思いました。

玄齋:いきなり局部を触っても気持ちよくはなりません。感度を良くするためには血の巡りを良くしてあげることが重要。つま先から、肩からゆっくりとマッサージすることで、少しずつ血液循環をよくしてあげるんです。局部や腹部、子宮部分を手のひらで包み込んであげるのもよい。それが愛撫なんです。

桑原:男は愛撫というとパーツを責めることに終始しがちだけど、温めるという意識はないもんね。

――確かに。

玄齋:男性は女性よりも体温が高いので、挿入する前にもっと抱き合ったり、マッサージのように丁寧に触ってあげることで女性の体温を高めていくというのは大切なことなんです。医学的に言うと、愛撫や抱擁などの皮膚接触で血行がよくなり、ドーパミンやエンドルフィンなどの“幸せホルモン”が脳から分泌されてオーガズムにつながるわけです。

――DVDでは、SMプレイを趣味とするM夫婦、性欲が強すぎて困っていたU夫人、セックスレスでうつになった主婦のYさんという、それぞれに違うタイプの女性たちが登場します。先生は女性ごとにマッサージの手法というか、施術のアプローチを替えていてすごいなと。そして、施術が終わった後の女性たちの表情が、本気で満足していることが分かるほど幸せそう。それでいて変ないやらしさは感じられないので、これを見たら「私もやってみたい」と考える女性は多いと思いました。でも、自分も含めた素人の男の子にとっては、先生のようにするのは無理だなと。

玄齋:いやいや。私の持論ですが、セックスにテクニックは必要ありません。

――え、すばらしいテクニックの持ち主が何を?

玄齋:一番大切なのは女性に対する気配りと優しさ。女性は気持ちがよいときは、そうして欲しいという信号を送ってくるものですから、それを逃さずにキャッチしてセックスに反映してあげます。個人個人で性感は異なるわけで、相手のことをしっかりと分析してセックスをすることでテクニックは後からついてきます。

桑原:若いうちはいろいろと試してみることができる時代。女性への気配りとか、優しさを念頭にしながら、いろいろと失敗していけば、後から魅力のあるセックスができるようになりますよ。

――私はもう遅いような……。

玄齋:いえいえ、遅いということはありません。若い頃のような勢いがなくなったいまこそ、女性への気配りと優しさを念頭に置いたセックスに転換していってください。ちなみに女性も、いくつになっても性感を持ち続けるということは大切です。

――男性よりも、女性の方が年齢の経過をすればするほど、「性」に関するためらいは大きくなるような印象はありますね。

玄齋:ボクのところにやってくる女性たちも40代、50代になって「女としての賞味期限が終わってしまった」とこぼされることが多いんです。でも、いつもボクは「賞味期限なんてないからね」と応えるんです。実際、ボクの患者さんには98歳の女性もいらっしゃいます。

――98歳ですか!?

玄齋:ダンナさんが明治生まれの方で、セックスで女性を悦ばせるという意識がない世代なんです。夫婦生活でセックスの楽しさを知らずに生きてきたけれど、ダンナさんが亡くなったのを機に試してみたいと訪れたのが60代半ばの頃でした。

――そのときで60代半ばですか。

玄齋:最初はどれだけマッサージ愛撫をしても、ウンともスンとも言わない状態。それでも施術を繰り返していくうち、あるときに膝を甘噛みしたらビクンとした。「これだ!」と思い、膝を重点的に責めていくことで徐々に性感が開発されて、ついに絶頂するまでになりました。82、3歳の頃は潮吹きのようなものまでするようになり、98歳になった今でも2カ月に1回程度は通ってくれています

桑原:ちなみに先生は、毎年、正月休みの期間にボランティアで老人ホームを回り、マッサージしてあげてるんですよ。それでさえ多忙な人なのに、なかなか出来ることじゃないね。

玄齋:老人ホームに行くと、ボクの目の前でオナニーをするお婆さんもいらっしゃるくらい、女性はいくつになっても性感を持ち続けることができるんです。性感は体ではなく、脳で興奮するものなので年齢は関係ないんですよ。

――はぁ、すごいですね。

玄齋:これまでは女性の性感を開発するためにマッサージを行うことが多かったのですが、これからは男性に対しても女性の本当の気持ちよさを与えることができるよう、啓蒙できればと思っています。

桑原:先生のマッサージのテクニックは職人技だからマネするのは難しいでしょうが、女性へのいたわりのようなポリシーや理論は踏襲することができるはずです。

玄齋:そうすることでカップルや夫婦たちが新しい相手の一面に気づき、すばらしい関係を築いていってもらえると嬉しいですね。

――女性も、男性もまずは先生のDVDを手にとって、これまでの自分の「性」を見つめ直してみてください。玄齋先生、桑原さん、今日はありがとうございました!
(角谷ダイ)

回氣堂 玄齋
回氣堂 玄齋

気功師、鍼灸マッサージ師。東洋医学に携わること35年。性感開発、ED治療など、性にまつわるさまざまな悩みに応えている。一般の方はもちろん、芸能人、官僚、政治家など、幅広い分野の方々に施術を行うかたわら、雑誌や書籍などでの執筆活動も行っている。