2016年6月12日に、日本初のアダルトVRイベントである「アダルトVRフェスタ01」が開催された。しかしこの日、会場となった秋葉原のイベントスペースには、予想をはるかに上回る数の来場者が集まり、会場前の道路に待機する参加者たちが溢れた。この事態に主催者は、開始時間直前に開催の中止と延期を発表。結果的にはアダルトVRの注目度の高さを見せ付けた形となった。今回トイズマガジン記者は、運よく一般入場前にイベントを取材することができた。イベントの様子をレポートするとともに、アダルトVRの現在、そして未来についてお伝えしていこう。

そもそも「VR」とは一体何なのか。ずばり『VR=仮想現実を体験するシステム』である。10月にはついに「プレステVR」の発売が決定し、USJのアトラクションにもVRが使用された。まさにVR元年である現在になっても、実はVR自体の遊び方や技術にまだ不明な点が多いのも事実。その中にあって、”アダルト”という最も判りやすい形でコンテンツや機材を提唱する会社やクリエーターが一同に会したのが、今回の「アダルトVRフェスタ01」なのだ。

チーム・ゲスの極みエンジニア/D=60

「アダルトVRフェスタ01」レポート記者の目にまず飛び込んできたのが、チーム・ゲスの極みエンジニアのブース彼らが開発した「D=60」は、なんとDカップを揉める箱だった!「自動車から手を出して空気を掴むと、おっぱいを触っているみたいな感触がする」という都市伝説的なあの説を具現化した、まさに夢の箱。手を入れてみると箱の中のセンサーでスイッチが起動し、強風が手に当たるようになっていた。確かに手のひらの中に、おっぱいのような柔らかな感触が広がっている。さらに揉む仕草をしてみたところ、手の動きに対しセンサーが即座に反応。風の勢いに変化が訪れる。おそらく思春期の頃なら歓喜したであろうシステムだ。数々の元・少年たちがキラキラした瞳で体験していく様が印象的だった。

Pico Technology/VRヘッドマウントディスプレイ Pico Neo

「アダルトVRフェスタ01」レポート続いて伺ったブースは、中国のPico Technology社のVRヘッドマウントディスプレイ「Pico Neo」。日本未発売であるこのマシンは、内蔵のCPUで動くスタンドアローン型と、スマホを装着するバージョンの2つが展示されていた。

「アダルトVRフェスタ01」レポート7月よりスタートするアダルトVRコンテンツ提供サービス・ポケットVRでも採用されるそうだ。実際に体験してみたが、両眼で2Kの解像度を誇るディスプレイの美しさはさすが。早く日本でも普及してくれることを願う。

アダルトフェスタTV×ラムタラ

「アダルトVRフェスタ01」レポートアダルトVRコンテンツを提供するアダルトフェスタTVとラムタラの合同展示では、アダルトコンテンツ用に開発されたアダルトグッズの数々が展示されていた。世界初の性家電と謳われている電動オナホール「A10サイクロンSA」や、乳首専用の「U.F.O. SA」、タコのようなボディがかわいい「MAIKO-DOS(マイコ・どす)」をこの場で体感できるという。
「アダルトVRフェスタ01」レポート

+1D

「+1D(プラスワンディー)」というフィードバックシステムに対応したこれらのグッズは「感じる動画」を実現可能にしていた。これがまさにアダルトグッズの最先端であり、今後の業界を一手に担う”アダルトグッズの未来”なのだ。

「アダルトVRフェスタ01」レポートさらにVR撮影システムの展示も行われていた。小型のビデオカメラであるGoProを2台セットし、立体映像をその場で見ながら撮影ができる。ちょうどAV女優の南瀬奈ちゃんがブースにいたため、彼女のリアルタイムプレビューを体感できた。

「アダルトVRフェスタ01」レポート目元にチュッとキスされたり、目潰しをされたり……まるで瀬奈ちゃんがその場にいるかのような、バーチャル・イチャイチャを堪能させてもらった。なるほど、このシステム、遠距離恋愛中のカップルにもかなり有効ではないかと思われる。

IT芸社漢組/VR腹筋ローラー&大人のBabulus

「アダルトVRフェスタ01」レポート続いて、IT芸社漢組による体感型コンテンツ「VR腹筋ローラー&大人のBabulus」のブースへ。「きつい腹筋運動も女の子の股間が近いたり離れたりすれば、楽になるのでは?」という何とも(良い意味で)若いアイデアから生まれたVR腹筋ローラー。筋トレの概念をも覆した新たなVRの使い方といえるだろう。

「アダルトVRフェスタ01」レポートVR連動型手コキ・マシニング・シミュレーターである大人のBabulusは、二次元世界でしか叶えられない欲望を体感できる。自身が子供に戻り、きれいなお姉さんの手で×××……。エロ漫画で描かれる、現実では不可能なシチュエーションが思いのままなのだ。この開発が進んでいけば、この仮想から逃れられない大人たちが続出するような……。

VRシス暗黒卿/触れる&咥えられるAR

「アダルトVRフェスタ01」レポート最後に訪れたブースは、厳密にはVRコンテンツの展示ではなかった。現実の風景に新たな情報を重ね合わせて表示できるクロマキーARの技術を使ったアダルトコンテンツ。VRシス暗黒卿の「触れる&咥えられるAR」だ。スマートフォンとARを連動させて、画面の映像と並べられたグッズの位置が連動する。これにより本当に咥えられている、または揉んでいるかのような感覚を生み出すのである。

「アダルトVRフェスタ01」レポートゴーグルを装着すると、何もなかったはずの空間に立体的なアニメ絵の女性キャラクターが現れる。これにオナホールやシリコンのおっぱいボールなどを組み合わせることができるため、幅広い楽しみ方が可能となるのだ。ちなみに、クロマキーで色を抜くためにオナホールは特殊な色加工が為されていた。緑色のフェラ仕様オナホールは、リアルな目で見ると少々不気味。

「アダルトVRフェスタ01」レポート画像が荒い・長時間の使用ができないなど、実用化にはまだ遠いようだが、このシステムには可能性がある。何しろ技術を応用すれば、アイコラよろしく裸の女性の顔を大好きなアイドルにすげ替えてセックスすることもできるのだから。これに先ほど紹介した電動オナホールを連動できれば、アダルト業界全域を揺さぶるコンテンツが誕生するのでは……そう考えて少々身震いがした。

イベントを通じて見えてきたものは、まずアダルトVRの「可能性」である。現状のアダルトVRでは、本来の意味での”実用化”はまだ遠いと感じた。しかしそれは、技術的な意味だけでの話ではない。VRという形での性をユーザーがまだ受け入れられる状態にないためでもあるのだ。ただ、今回の開催中止の報でもわかるように、アダルトVRの注目度は圧倒的ではある。今後、企業やクリエイターの啓蒙活動で、ユーザーの単なる好奇心がエロへの探究心に変わっていくことを切に願う。今後のアダルトVR業界のさらなる飛躍に期待したい。
(取材・写真・文=もちづき千代子)