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きのこパーティー ピンク

「きのこの山」派か? 「たけのこの里」派か?
どちらのチョコレート菓子の方がおいしいのかを議論するほど、無益なことはないと信じてやまなかった筆者であるが、つい先日、それに匹敵する、もしくは凌駕するほどのばかばかしい論争に巻き込まれた。
それが、深夜3時に行われた「バイブ」派か、「ディルド」派か?
どちらのグッズがより気持ちいいのかを追求するOLたちのドエロくも呆れた論争であった。

議論を交わしていたのは、都内にある商社に勤務する26歳と28歳のOL2人組。同じ課で働く先輩と後輩だという彼女たちと知り合ったのは、つい数時間前のことだった。和室の居酒屋でたまたま相席になり、なんとなく世間話をし始めたのがきっかけで、こんなディープな話にまで発展してしまったのだが、どんな話の流れから、そこに至ったのはたいして面白みもないので割愛させていただく。
さて、この2人、なかなかに美形で、職場では男たちに潤いを与える存在であることは容易に推測されたのだが、話をきくと2人とも彼氏なしのオナニスト。後輩OLが、起き抜けのバイブオナニーが欠かせないと力説をしはじめたことで、2人の論争は始まったのだった。

後輩:忙しい朝でも、バイブだと2~3分で手軽にイケちゃうし、イッた後ってスカッと頭が冴えるじゃないですか。朝イチのバイブオナニーは、働く女性のルーチンにするべきですよ!

彼女はきっと、眠気と酔いで理性を失っていたのだと思う。否、そう信じたい。さっきまでの清楚な笑みはどこへやら。充血した目をカ~ッと押し開き、必死の形相で力説する彼女に、一体どんな返しをすればいいものかとまごまごと迷っていると、「やれやれ」と小さくこぼし、先輩OLがしゃしゃりでて、こうのたまった。

先輩:あのね、そんなことだからあんたには色気が足りないのよ。オナニーはフェロモンをドッバドバ~っと垂れながしてナンボなの。深夜に瞑想にふけりながらディルドを体の芯にゆ~っくりと差し込んでいく。これぞスローセックスならぬ、スローオナニー。私が編み出した至高の女磨きなのよ! 1時間ゆっくり出し入れを続けると至高の絶頂に上り詰めることができるから、ためしてごらんなさい!

いや……オナニーで至高を語られても……なぁ。
思わぬところで、美女たちのオナニー話を聞けたのは嬉しかったが、この話、始発の時間まで続けられ、いつの間にか論点が大きくずれてしまい……。

後輩:元カレがドイツ製の高級バイブをくれたんですよ~。それが私のバイブデビューなんですけど、この前、私、3,000円くらいで買えるパール入りの昭和バイブも試してみたんです。そういうのって大事じゃないですか? おしゃれバイブだけ試して、バイブマスターづらする女とか、めっちゃムカつくじゃないですかぁ~?

先輩:ディルド売り場に行くと、必ずイイ男がいるの。5回に4回は遭遇するのよ。でも、そこにいるってことは、ゲイってことだよね? 違うかなぁ。どう思う~?

しかも、結局のところ2人が導きだした終着点は、「明日、一緒にアダルトショップいきましょ!」だったのだから、なんたる肩透かし。ショップに行く理由は、先輩から後輩に最高のディルドを紹介するためだという。なんでも、皮のたるみまで忠実に再現されたリアルなディルドがあり、それを使って「スロー手コキ」をしているうちに手のひらの性感までも磨かれていくらしい。本当かよ……とつっこみたくなったが、議論をぶり返したくないので必死に口を閉ざした。

一方、後輩からも先輩に紹介したいバイブがあるという。それはクリバイブのない一本タイプ。「スイッチをいれなければディルドのようにも使えますし」というのが理由だが、それならバイブの意味をなさない。こちらもつっこみどころでは負けていなかった。

きのこの山が発売されたのが、1975年。たけのこの里が79年。以来、一体どちらの方がおいしいのかいまだに決着がついていないように、女性にとって、バイブとディルド。どちらが気持ちいいのかの論争が終わることはないのだろう。しかし、得てして、バイブ派はお手軽な快感を、ディルド派は脳で感じる快楽を好む傾向にあるといえるだろう。この情報をどう生かすかはあなた次第だが、筆者の好みはたけのこ……あ、いけない。今ごろになって筆者にも酔いと睡魔が襲ってきたようだ(笑)。