【アダルトVRの現在と今後の可能性】AdultfestaTV(4)VRカメラによる撮影(アダルトVRフェスタにて)

4回に渡ってお送りしてきた「アダルトVRの世界」AdultfestaTV(アダルトフェスタ)編も今回がラスト。AdultfestaTV(アダルトフェスタ)が描いている、アダルトVRの未来について大いに語っていただきました。

――近い将来、アダルトVRはどうなっていると思いますか?

AdultfestaTV広報担当者(以下、広報):2、3年後という短い期間での話であれば、ほぼ確実にアダルト映像はVRであることが当たり前になっていると思います。どの配信サイトでもアダルトVRをダウンロードできるようになっているでしょうし、それにともなってさらに発展した連動のアダルトグッズが開発されているでしょうね。

――今、私たちが当たり前に見ている2D動画と同じ感覚でVRが存在している、ということですかね?

広報:でしょうね。ただ、それ以降の未来になってきてしまうと実は見えないというのが正直なところなんです。フィルムからデジタルに、そしてVRまで行き着いた後には何があるのか? 個人的には、VR以上のものはもう現れないのではないかと思っています。あるとすれば「MR」くらいでしょうか。

――「MR」ってなんですか?

広報:Mixed Reality」の略で、CGなどで人工的に作られた仮想世界に、現実世界の情報を組み合わせたものです。仮想と現実を融合させた複合世界というと判りやすいでしょうか? たとえば、本当はその場に居ない人を「MR」で再現することで、あたかも同じ空間に居るように見せられたり。

――まさにSFの世界ですね! その技術自体は今でもあるものなんですよね? それがさらに進化を遂げるということでしょうか。

広報:そうですね。この「MR」を使うことでVRは人物の回り込みまで再現できるようになるんですよ。360度、死角ナシの状態になります。しかし、これを実装するのにもっとも必要なのは、動画の圧縮技術なんです。データが途方もない重さになるので……。

――逆に、それさえクリアできれば現実世界に等身大の人間が再現可能なんですよね? だとしたら、その頃のアダルトVRなんて、リアリティなんてレベルじゃないかもしれませんね……。

広報:あと、これは現在でもすでに起こり始めている現象なのですが……監督という職業がなくなる可能性がありますね。これは、VRを見たハリウッドのスピルバーグ監督も言っていたそうです。

――ええっ!? アダルトVRでは監督がいらなくなるってことですか!?

広報:VR映像というのはユーザーの「主観」を基軸にカメラを動かさなくてはならないのですが、その間合いの取り方が難しいんですよ。既存の監督だと、その調整が上手くいかずに揺れの多い映像が出来上がってしまうことが多いんです。アダルトVRでも後になって使えないと判断されてしまうものもたくさん撮ってきました。アダルトVRのカメラって、究極を言ってしまえば、定点だけでもいいくらいなんですよね……。

【アダルトVRの現在と今後の可能性】AdultfestaTV(4)撮影したものがリアルタイムで確認ができる展示ブース(アダルトVRフェスタにて)

――そうなると、確かにアダルトVRの監督の仕事は女優の演技指導のみですか?

広報:極端な話、そうなりますよね。でも、それを踏まえた上で、オリジナリティのあるVR映像をどうやって作っていくかが、今後の映像監督の腕の見せ所になると思います。

――それでは最後に、AdultfestaTV(アダルトフェスタ)が望む、アダルトVRの未来をお聞かせいただけますか?

広報:正直なところ、VR映像を作ること自体は、どこででも誰でも可能だと思っています。だからこそ「アダルトVR」を広めるためにも、もっと色んな会社やクリエイターがコンテンツを作って欲しいと思いますね。どんどん新しいものを生み出して、「アダルトVR」の世界を広げていって欲しいです。

――ありがとうございました!
(取材・文=もちづき千代子)

AdultfestaTV
AdultfestaTV(アダルトフェスタ)

アダルトグッズと連動した衝撃のVR動画を配信している動画サイト。
リアル以上の体験ができると期待されている「VR+1D」動画を先行配信し、その撮影方法や編集技術の開発も行っている。