風俗1年生の教科書

「責めるのが好きなお客さん」というと、女の子に喜ばれそうですよね? しかし風俗店では意外なことに、歓迎されないケースもあります。
自称・責め好きのお客さんは女の子をイカせたい気持ちが先走ってしまうのか、敏感な部分への刺激が強すぎたり、全然気持ち良くないところを延々と刺激するだけ……という人が多いもの。悪気がない分それを指摘することもはばかられ、女の子としては身も心も疲れきってしまうんですね。
今回ご紹介するのは、手マン上手のNさん。彼は現役ピンサロ嬢である私の友人・Aちゃんにとって、非常にレアな「良客」だったそう。

手マン上手のNさん

ピンサロ嬢・Aちゃん(以下、Aちゃん) :イケメンでもないし、話しかけても全然喋らない人だから、話術があるわけでもない。ただ、手マンがすごく上手なの。

――珍しいね。お店で責めたがるお客さんって、だいたい上手くないよね?
Aちゃん:そう! イカせて征服欲でも感じたいのか、やたらガシガシ触ってくるし……接客するのツラいよね。

――でもNさんは手マン上手なんだ? 自称・責め好きのお客さんとは、何が違うんだろう?
Aちゃん:全然違うね。柔らかい手マンというか、勢いでごまかさないというか。ツボを探し当てて、軽くなんだけど延々と刺激してくる。

――上手な人に当たると、こっちも本気モードに入っちゃうよね? 私だけ?
Aちゃん:ある! だからNさんが来ると、仕事とプライベートの境目が分からなくなって困るよ(笑)。

サービスをプライベートに引きずらない「良客」

Aちゃん:いくら責め上手でも、性格でゲンナリすることってあるじゃん?

――あるある。偉そうとか、自分のこと責め上手だと思ってるとか、しつこいとか。
Aちゃん:でもNさんは、謎に包まれてるんだよ。接客中はほとんど喋らないでお互いに触ってるんだけど、プライベートな話ももちろんしない。

――こっちから誘いたくなっちゃわない?
Aちゃん:なる! そこまで謎めいてると、素はどんな人なんだろう? って気になるよね。うちは連絡先交換が禁止だから、聞かないけどさ。

――店で起こることを店の中で完結できる人って、レアだよね。
Aちゃん:意外とね。Nさんは最近来なくなっちゃったから、ちょっと残念。

Nさんが「忘れられないお客さん」になった理由

Nさんは「手マン上手」に加えて「全然喋らない人」「マナーの良い人」という、ある意味でのインパクトを持つお客さんでした。しかし、もしもNさんが「手マン上手なだけの人」だったなら、友人の心にはこれほどまでに残らなかったかもしれませんね。
女の子が本心から「あのお客さんに、また会いたい!」と感じるのは、これもまた珍しいこと。お客さんとして、そしてひとりの人間として、少なからず嬉しいものではないでしょうか?

ともしび灯子
ともしび灯子

ゆとりコンプレックスを抱えている現役風俗嬢。
19歳のころ池袋で怪しいヘルス店員に拾われて以来、夜のお仕事遍歴を順調に重ねている。
趣味はOA小物集めと献血。
お客さんと女の子たちの一挙一動に、いつまでもビビりがちな青二才。