100発ぶっかけザーメンローション

アダルト業界歴13年。AVメーカー広報&AD・風俗情報サイト編集・アダルトグッズメーカー社員を渡り歩き、現在はライターを生業としているもちづき千代子が、これまでの仕事で体験したアダルトグッズにまつわる【事件】を大暴露!! さて、今回の事件の主役は……!?

File02.ザーメンローション事件

AVの撮影現場で使う疑似精子って手作りなの知ってますか? 私がADしてた時は、卵の白身+うすめローションで作っていました。ここ10年ほどで朝バナナヨーグルトが主流になったようですが。

ただ、これ意外と作るのが億劫なんです。配分によって色味がいつもと変わったりすると、こだわりの強い監督に怒鳴りつけられたし。混ぜすぎても不自然になるから、これも怒鳴りつけられたし。……いま思うと、作業自体というよりは、そこから叱られる流れになるのが嫌だったのかもしれません。
市販の疑似精子も普通に売ってるんですけどね。いわゆる、ザーメンローション。ローションが白濁したアレ。でも、疑似精子は女優やモデルの肌に触れたり、時には舐めたりすることもあるモノですから。結局は、食しても問題ないものが推奨されるようです。

それでも、どうしても市販の疑似精子を使わなきゃならない瞬間ってあるんですよ。あれは、風俗サイトの編集時代。グラビア撮影でディレクターをやったときのこと。モデルがぶっかけプレイOKな風俗嬢さんだったので、全身に疑似精子浴びてる画を考えたのです。
でも、さすがに全身に浴びられる量の朝バナナヨーグルトを買うのは予算の都合上×。ということで、購入したはいいものの余り出番のなかったザーメンローションに白羽の矢が立ちました。封も開けてないし今後も使う予定はないし。そりゃあもう思う存分たっぷりぶっかけられる状態だったわけです。

その日の撮影はとあるハウススタジオでした。ぶっかけ撮影はお風呂場で最後に撮りました。モデルは偽のザーメンを頭から被って、ぬるんぬるんのベッチョベチョ。「こんなにぶっかけられるの初めて~♪」なんて笑ってました。
しかし時間が押していたため、撮影終了後はモデルさんが整えてすぐにスタジオを出られるように準備に大わらわ。私は、スタジオの管理人の部屋破損チェックに同行して大わらわ。

そして暴かれた、風呂場の惨状。
明らかに清掃していない、白濁の疑似精子まみれの風呂場。

スタジオ管理人から風呂場の酷い状況を叱咤された私は「すいませ~ん、今すぐ掃除します~」とすっとぼけてその場を誤魔化そうとしました。そして、シャワーでローションを洗い流すそぶりまでみせました。ここまできたら、みなさんもうお分かりですよね?

もちろんすっ転びましたよ、ええ。
全身に疑似精子まとわりつかせながら。

頭を思いっきり打ち付けてもんどりうちましたよ。
状況としては、完全なる一人コントです。

あまりの痛みに頭を抱えて転げまわるザーメンローションまみれの私。それを見つめる管理人の心境はいかがなものだったでしょう。そして、白く汚れた私の姿を、ひっそりと写真に収めていたカメラマン……。彼曰く「グラビアよりも迫力あるぶっかけ写真」とのこと。う、嬉しくないよ!!!

後日、絶望的な表情を浮かべながら白濁の液体にまみれた私の写真は「ぶっかけの真髄に迫っている」と各所で絶賛されました。うん、やっぱりザーメンローションってホントに本物っぽい優秀な商品ってことですよね! 足を滑らせさえしなければ!!

もちづき千代子
もちづき千代子
Twitter:@kyan__tama

AVメーカー広報、風俗情報サイト編集、アダルトグッズメーカー社員を経てフリーに転身。
性産業への己の愛を凝縮した卑猥なテキストを綴り続ける、哀愁の豊満熟女ライターである。