【アダルトVRの現在と今後の可能性】なないちゃんとあそぼ!(3)

アダルト業界のみならず、一般のVRユーザーからも熱い視線を送られている「なないちゃんとあそぼ!」。開発者であるVRJCCの代表であり、サウンドクリエイターのJCC会長とプログラマーのROBAさんが語る『なないちゃんの課題』とは……?

――「なないちゃんとあそぼ!」は、2016年の夏コミでリリースを開始して、同人ショップ「とらのあな」での販売も始まったそうですね。

VRJCC代表・JCC会長(以下、JCC会長):そうなんですが……正直なところ通販の方では在庫切れが起こり始めてますね。それに伴って今、オークションでかなり高額で取引されてるみたいです。

プログラマー・ROBAさん(以下、ROBA):うちの在庫から100本くらい出してやろうかと思いましたよ(笑)。

――でも、ぶっちゃけ儲かってはいますよね?

JCC会長:うぅ~ん……まあ、これを始めるにあたっての諸経費はコミケですべて回収できたんですけどね。自転車操業って状態が現実です。

ROBA:結局その儲けをプレス代や開発費に充ててしまうので、労働に対して見合ってる状態ではないと思いますね。まあ、まだ趣味の域を出ていないって感じでしょうか。

【アダルトVRの現在と今後の可能性】なないちゃんとあそぼ!(3)

――なるほど、その状況を踏まえた上で「なないちゃんがあそぼ!」が抱える課題とは……?

ROBA:やっぱり、ユーザーからの要望をクリアしていくことですよね。結局のところ「こうだったらいいのに」は、自分たち自身も感じていることなので……。

JCC会長:具体的に、最も多いのは体位のバリエーションでしょうか。側位の希望者がひじょうに多いですね。

ROBA:あと、バックからの背面騎乗? これも要望多いです。

JCC会長:今は正常位ベースでしか体位の変換ができないので、そこも対処したいと思ってます。

ROBA:でもそれはプログラムの問題なんで、けっこう早めに改善できそうですけど。

――確かに体位はいろいろパターンがある方がいいですよね。さっき、私も対面座位をリクエストしてしまいましたからね(笑)。

JCC会長:僕はやっぱり音担当なんで、セリフをなんとかしたい。今回、実は不評なのがここなんですよ。実は、ROBAさんがイクまでの時間を相当長く設定しちゃった上に、セリフ数も少ないので同じ言葉ばっかり何回もループしちゃうんですよね。

ROBA:今、セリフは20個くらいなんですよ(笑)。

JCC会長:次回の改変では、2,800個が目標ですね。まあ、こうした問題もフローが存在しない初めての作品であったところに起因してるので。それ以外にも、シナリオだったり、シチュエーションだったり、その辺りにも手を加える必要があるとは思ってます。

――なるほど。では目下の課題としては、現状の「なないちゃんとあそぼ!」のクオリティ強化といったところでしょうか。

ROBA:そうですね。今出ている作品のブラッシュアップがとりあえずの目標です。まあ、新作についても考えてなくはないのですが……。

次回はついに最終回。「なないちゃんとあそぼ!」の今後の展開を考えます。
(取材・文・写真=もちづき千代子)

【アダルトVRの現在と今後の可能性】なないちゃんとあそぼ!!(1)
VRJCC

Oculus Rift/HTC viveに対応したアダルトVRゲームを制作。
「なないちゃんとあそぼ!!」は、2016年6月に行われた「アダルトVRフェスタ01」で展示され話題に。2016年秋にはダウンロード販売も開始予定。