下町の工場から世界へと羽ばたく意気軒昂な職人、TOKYO DESIGN 戸田一男社長

動くものならお任せ! スペシャリストの歴史

斬新なアイデアと確かな技術力に定評のある「TOKYO DESIGN」の代表取締役社長である戸田一男氏は大学卒業後に父親が営む工場へと就職。その当時は子ども向け玩具のゼンマイなどを製造していて、アダルトグッズとは縁のない会社であったという。

戸田一男社長(以下、戸田):いまから40年ほど前、先代社長のもとに日本最大手のアダルトグッズメーカーだった『東京アート商会』に製品を収めていた業者さんから製品のギアユニットを作ってくれないかという話があり、そこからこの業界と接点を持つことになりました。つまり中身の駆動部分に関する製品からスタートしたわけですが、それらの製品がユーザーに好評だったらしく、以後も注文が来るようになったんです。

しかし、いまから30年ほど前にあるトラブルが発生したことで製品丸ごとを製造するようになる。

下町の工場から世界へと 羽ばたく意気軒昂な職人、TOKYO DESIGN 戸田一男社長

女性器に挿入したときの動きでスイッチがON になるというローターはフィット感も抜群。

戸田:非合法団体が販売していたブルーフィルムの摘発が行われた際、そこにアダルトグッズが映っていたんです。この摘発自体は関係者が逃走したことで失敗に終わったのですが、アダルトグッズが問題視されることになりました。そもそもコンドームやズイキなど『性具』というジャンルは法律的に存在していて、『厚生省(現厚生労働省)の認可を受けなければならない』という決まりがありました。それを根拠にして『東京アート商会』が警察から指摘を受けたのですが、『性具』の定義は『快感を催す道具』という曖昧なもので、かなりすったもんだを繰り返すことになり、その間に同社の発注がストップしてしまいました。それを受けて問屋さんなどが自社でアダルトグッズを製造することになり、『ジョーク玩具』として売り出すようになったんです。その流れの中で私たちも中身だけではなく、製品そのものを製造するようになったわけです。


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