アダルトビデオを創り出すクリエイターたちが作品の中で扱う”アダルトグッズ”。そこには一体どんなこだわりがあるのか? どんなグッズを必要としているのか? 今まで聞けそうで聞けなかった、AV関係者たちの大人のオモチャにまつわるエトセトラ。彼らが考える「至高のアダルトグッズ」をこのインタビュー内で徹底追及します。

【AV関係者がオススメする至高の一品】AV監督・バクシーシ山下(1)

第2回目となる今回は、90年代のドキュメントAVムーブメントを席巻した「鬼才」AV監督のバクシーシ山下さんに「アダルトグッズ」に関するお話を伺いました! インタビューは、まずは山下監督の若かりし時代の思い出話からスタート。

――山下監督は、カンパニー松尾監督から誘いを受けてAV業界に入ったとか?

バクシーシ山下(以下、山下):そうなりますね。後輩にあたります。当時はまだ大学生だったんですけど、エロ業界全般に対して興味があって。エロ本の編集プロダクションでバイトしてたり、テレクラでバイトしたり。

――では学生時代から、そういった方面に積極的に入り込んでいたわけですね。

山下:末端ばかりですけどね(笑)。まあ、学生だったからしょうがないんですけど。

――その流れでAV業界へと足を踏み入れた、と。

山下:はい。「V&R」ですね。入ったのが21歳の時なので、気が付いたらもう28年になりましたよ。もう取返しがつかない年になってしまいましたよ(笑)。

――今まで撮った作品の中でもっとも印象に残っているものってどんな作品ですか? 

山下:これといった固有名詞はあげられませんけど、まあ昔撮ったもの全般になりますよね。20代の「V&R」にいた頃。時代としては1990年代ですね。あの頃は、時代の流れもあってビデオがすごく売れたんですよ。予算もどんどん上がって、もう自分の好き放題で作品がつくれましたから。でも当時はレンタルが主流だったから、ユーザーも1本300円とか400円のレベルで選ぶわけですよ。パッケージを血眼になって選ぶような時代じゃなかった。

――その分だけ、撮りたい作品が撮れていた?

山下:とりあえず借りてみる、って感覚の時代でしたからね。その頃が一番良かったです。正直、いいか悪いかは別なんですが、とても自由度が高かったんですよ。あんまりこれは良し、これはNGなんて線引きがあまりなかったもんで。事前の細かい取り決めもされていませんでした。

――今となっては有り得ないことですけど(苦笑)。

山下:今みたいに何時から何時まで、絡みが何回で、できるプレイ云々なんて前々から打ち合わせるなんてありませんでしたね。「この日、一日で撮るよー」くらいの感じ。内容はその場の流れで決める。その分だけ逆に、女優側も自由度高かったですね。当日来ないとかザラでしたから(笑)。まあ、どっちもどっちなんですよ。

――山下監督の作品の中で、アダルトグッズを使用することはありますか?

山下:昔はそんなに使わなかったんですけどね。最近は、1回の撮影で1シーンくらいは使うかもしれませんね。ぶっちゃけ、今は自由が少ないんで(笑)。コーナー別にシーンを分けなきゃいけなくて。そうなると、使っておこうか? ってなりまして。

――山下監督的には、そこに必然性はない、と?

山下:そうですね。メーカー側から入れて欲しいって要望があるから入れるって感じ。自分から自主的に使うことはないですね。でも、女優さんから「使って欲しい」なんて言われることもあるんで、すぐに対応できるように常に一式は用意していますよ

――一番よく使うのは?

山下:電マ」ですね! ダントツで登場率高いですよ!

――確かに、使ってるシーンの見た目がダイナミックですもんね。

山下:それもあるんですけど、女優さんのリクエストがね。ローター、バイブ、電マとあって「さあ、どれ?」って聞いたら、すぐに電マに手を伸ばすんですよ。

次回は、バクシーシ山下監督がアダルトグッズを使った撮影の裏話を披露! 山下監督が使ってみたいと、唯一リクエストしたことがある道具とは!?
(取材・文・写真=もちづき千代子)

【AV関係者がオススメする至高の一品】AV監督・バクシーシ山下(1)
53歳モヒカン熟女AVデビュー
出演者:まゆみ(53歳)
監督:バクシーシ山下
発売日:2016年9月20日
メーカー:レイディックス
レーベル:neo(パラドックス)

工場の就職も断られ、壊れた入れ歯も直せない53歳のまゆみ。AV女優になるため過去15回の面接に落ちたという。紆余曲折の末、まゆみの髪をバッサリと斬り奇怪なモヒカン刈りとなって、ここにAVデビューを果たす。社会への不満! 世の中への鬱憤をぶちまけつつ、53歳アウトローAV女優が誕生したのだ。AV界の異端児バクシーシ山下監督によるDEEP日本ドキュメント作品!