【オトナのオモチャ相談室】PULSE3 DUO 講師・しみけん(4)

このインタビューの前日は、4回の絡みがあって4度発射したという、しみけんさん。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い、多忙を極めるAV男優のオモチャ論を聞かせてもらおう。

――毎日のようにお仕事で発射されているしみけんさんですから、プライベートでオナニーはそんなにされないと思いますが……。

しみけん：します、バッチリ現役です（笑）。

――さすがです！ 現在でそうなら10代のときは、さぞスゴかったのでは？

しみけん：当然していましたが、当時からセックスのほうに夢中でしたね。高校を卒業するときで、経験人数は180人。特定の彼女がいたときもあるけど、いないときのほうが多くて、せっせとナンパしてはセックスしていました。

――そのうえさらに、オナニーも……。

しみけん：女の子がエロいと家に帰ってもその余韻に浸っているから、つい自分でしちゃうんですよ。いまでも「あの女優さん、エロかったな～」という感じで。現場で何度も射精してきているけど、脳が興奮したまんまなんです。お祭に行ってすごく楽しかった、帰宅後もワクワクが続いていて、その日が終わるのがさびしい……というのと似た気持ちです。

――そんなに出して大丈夫なんでしょうか？

しみけん：人が生きるあいだの射精回数は決まっているという説もあるけど、僕は無限だと思いますね。男優でもオナニーせずに溜める人もいれば、どんどんして常に精子を生産する人もいます。いま、男性のオナニー用グッズっていっぱいあるでしょ。草食化だの、それが少子化につながるだの、いろいろ言う人もいるけど関係ないよね。欲望を感じるたびに女の子を口説いたりナンパしたりするのもいいけど、セックスばかりに時間もお金もかけていられないって気持ちはよくわかります。それだけ、いまの世の中に楽しいことがいっぱいあるってことで、どこに時間とお金をかけるかは人それぞれ。世の男子は、出し惜しみせずにどんどん出したほうがいい、そのためにグッズもじゃんじゃん使えばいいと思います！

――オナニーのとき、グッズは使いますか？

しみけん：仕事柄、メーカーさんからオナニーグッズをたくさんもらうので、そいつらが順番に出番待ちしていますよ。もし僕が突然死して、遺品整理士がウチに来たら「なんじゃこりゃ！」って卒倒するレベルですね（笑）。

――この「PULSE3 DUO（パルス・スリー デュオ）」は男性用のグッズで、EDの医療器具から着想を得て独自開発された振動モーターを搭載しているそうです。その振動刺激によって、男性をオルガズムに導きます。

しみけん：いまって、男性用のグッズもこんなにかっこいいんですね！ 僕はチンコの形そのまま、っていうエログロなほうにかっこよさを感じるタイプなんですが、こういうスタイリッシュなものを好む男性が増えてきてるってことでしょうか。

――女性としては、こうしたデザインのほうが夫や彼氏が使うことに対して抵抗がないですね。というのも、このグッズ、男性のオナニーだけでなく、カップルで一緒に愉しむこともできるんですよ。

しみけん：へ～、どうやってふたり使うんですか？

――まず、男性が自身に「PULSE3 DUO」をセットしますが、ペニスを包み込むような形状なので、勃起していない状態から使えるんです。正常位や座位で身体を重ねて女性のデリケートな部分にあてがいます。すると、その接地面（本体の外側）にもモーターが内蔵されているので、ふたりで振動を共有し、一緒に気持ちよくなれるというわけです。

しみけん：グッズを介して振動を共有するって、新しい素股という感じですね。ユニークだなぁ。

――挿入よりもクリトリスへの刺激のほうが気持ちよくて、確実にオーガズムを得られるという女性は多いですよね。男性にも、この事実を知ってほしいです。このグッズを使えば「なにがなんでも勃起しないと、女性を気持ちよくさせられない」という呪縛からも解き放たれるわけですから、男女がWin-Winになれると思います。

しみけん：防水仕様で、ローションをたっぷり使えるのもいいと思います。それによって、お互いの気持ちよさも倍増しますからね。これ、イギリスのメーカーが開発したグッズなんですね。イギリスは紳士の国だから、変態が多いイメージ！ 日本人もだけど、人の目を気にする人が多いほど、変態って生まれやすいと思います。だから、こういうグッズも生まれる。お国柄が出て、楽しいですね。

……雑学王として知られるしみけんさんだけに、グッズの見方も実に多角的。トップAV男優は己の身体のみならずグッズも自在に使いこなし、さらには女性側の気遣いも忘れない。日ごろから「目の前にいる相手を、最大限愉しませよう」という高い意識を持っていることが伝わってきた。学ぶポイントが盛りだくさんすぎて、さすがです、しみけん兄さん！
（取材・文・写真＝森友ピコ）