4月21日に原宿のフェティッシュショップ「For Your Pleasure」にて行われたトーイブランド「LELO」のセックス・ポジティブ トークイベントに参加してきました!
スウェーデンで作られたラグジュアリートーイ「LELO」といえば、女性が自分の性に対して肯定的に、自信を持って楽しむことができる美しいトーイ。海外ではデパートのランジェリー売り場で売られているとあって、ごく自然に抵抗なく手にすることのできる造形です。
もちろん「LELO」の良さは、そのデザイン性だけに留まりません。実用的な意味でも、他のブランドの追随を許さぬほどにハイクラス。実際、私の周りで一度でも「LELO」を使ったことのある女性はみんな「もう手離せない!」とまで言っているくらいですから。かくいう私自身も「「LELO」手離したくない病」に冒されている女の一人でございます……。

言ってしまえば「LELO」は、セクシャルなことにポジティブな女性たちからひじょうに支持が厚いトーイということです。しかしこの「セックスポジティブ」という考え方は、日本社会ではまだまだ少数派。もっと日本の女性に「LELO」を知ってもらうためには、この根本的な部分を改革していくことが必要なのも事実です。

今回のイベントのテーマは「性的なことを主体的に楽しむってどういうことなのか?」ということ。登壇してくださるのは、サンフランシスコでセクシュアリティの専門家として活躍している作家のMIDORIさん。彼女の言葉から「セックスポジティブ」を学び、その思想への理解を深めていきたいと思います。

まずは、「LELO」の日本マネージャーである伊藤さんによるオープニングトーク。「LELO」が生まれてから15年の歴史やトーイの特徴についてお話していただきました。ラブピースクラブの北原みのりさんも、初めて「LELO」を目にした時の感動を語っていました。その時に北原さんがポロッと漏らした、「日本のバイブには『覇王』とか『伝説』とか、重々しい名前のものが多い」という”あるある”には大納得。そう、なぜか日本のバイブってやたら強そうなんですよね……あれは何か日本の伝統的なものなんですかね……。

そして続いては、MIDORIさんの講演。セックスパーソナルの哲学について興味深いトークしてくださいました。MIDORIさん、実はお母様が日本人とのこと。幼い頃は日本で過ごしたこともあり、日本の女性がセクシャルなことに感じている息苦しさや生きづらさについては、肌で理解されているようです。
MIDORIさんはセックスに関するワークショップを世界各国で行われています。「セックスパーソナル」というのは、サンフランシスコの西海岸から1980年代に発生したコンセプト。性的なことは、人間が生きるために食べることや呼吸をすることと同じくらいパーソナルなことである、という考え方。誰彼かまわずセックスしよう! ということではないのです。

「セックスパーソナル」な人間になるためには、自分の魂の中に正直にアプローチする必要があるとMIDORIさんは語ります。肌やボディタッチ、恋や愛、セックスに至るまで様々なことに対して「好き・嫌い」をはっきりと口にすることができなくてはならないのです。セックスに限らない、正直な生き方をすること……これは簡単なようでとても難しいこと。MIDORIさんも、今もそのための探求を日々続けているといいます。

そんな「セックスパーソナル」を追求するための一環として、「LELO」のようなラブトーイは素晴らしいとも語っていました。MIDORIさんも推奨していたのは、リモートコントロール式の装着型バイブレーターの「TIANI3」。リモコンをパートナーが持つことによっての遊び心や、セックスの快感をさらに相乗する機能性を大絶賛していました。

MIDORIさんは、日本の性の捉え方はアメリカでいうとラスベガスに近いと考察していました。日本でもラスベガスでも「性は秘めゴト」とされ、その反面で性に関する商売は異様に発達しているという点。例えば、風俗に行くには高額な料金が伴うのに対し、セックスポジティブなサンフランシスコでは性が日常的なものであるため、風俗はひじょうに安価だというのです。この考察には多いに納得。秘め事であるからこそ、日本ではそうした職業の方はたくさんのお金を手にすることができるわけで……。この現状を踏まえると、日本にセックスポジティブの考えが浸透するのは、まだまだ先になるのでは……とも思いました。

しかし、日本の女性たちがセックスポジティブに目覚め始めているという希望も捨てはしません。「LELO」はそんな日本人女性でも手を伸ばしてみたくなる魅力を持ったトーイであることを実感しているからです。「LELO」からは写真の「SORAYA」や世界初のデザインである「INA Wave」など、ナチュラルに家のインテリアにも馴染んでくれそうなトーイが次々と発売されています。「LELO」、そしてMIDORIさんから発信されるセックスポジティブのヒントを受け取れる女性でありたいと深く考えさせられたイベントでした。
(取材・文・写真=もちづき千代子)