インクリア

人は、自分の匂いに鈍感である。
全米ベストセラー書籍「習慣の力(チャールズ・デュヒッグ著)」によると、消臭・芳香剤のファブリーズは発売当初まったく売れなかったため、マーケティング戦略を練るために様々な家庭に実験的に配布され、消費者行動が分析された。その結果、ペットを飼っているだとか喫煙者がいるだとかいった家庭で使用頻度が増えるということは全くなかったという。調査員が、ネコのオシッコの臭いが充満する家庭に訪問した際、社員が家主に「ペットのにおいなどは特に気になりませんか」と質問したところ、家主は「全く気になりません」と言ったという。人は、いかなる悪臭でもその中で生活しているうちに慣れてしまうのである。

あなたは自分のまんこの匂いを嗅いだことがあるだろうか。せいぜいオナニーした指を匂ってみたりはできるだろうが、パートナーがするように、そこに顔を埋めて中身の匂いを嗅いだりはできないので、本当に内から出る匂いには気付けない。
だから、自覚が無くても日常的にまん臭ケアをすることをお勧めする。自分のまんこの匂いが気になりだした時、目に見えづらい未知の部位であるから、「もしかしたら病気かも……?」と不安に思うかも知れない。そんな漠然とした不安を抱え、病院に足を運ぶという面倒な手順を踏む前に、3つだけやってみて欲しいことがある。

1. トイレに行ったら必ずビデする

トイレの脇についている「ビデ」ボタンは、まさしく女性器の洗浄のためにあるボタンである。NHKの番組『プロジェクトX』の第97話「革命トイレ、市場を制す」で、ビデの開発は、東陶機器(現・TOTO)社員が多くの実験と失敗と苦悩を重ねた結果であることが伺える。
私のビデ初体験は、恥ずかしながら20歳を超えていた。ある日思い立ってビデボタンを押してみると、洗浄するノズルがピョーと伸びてきて、まんこの下で止まり、柔らかい温水が出てきて、まんこにヒットした。そのあと止め方の分からなかった私は数分間温水にあたり続けて困惑したが、「止める」ボタンを押したら無事に止まった。私のようなビデ処女の人は、今からでも遅くない。

2. 携帯用ビデを使う

携帯用ビデは、膣肛に溶液を直接流入して膣内を洗浄する医療機器である。膣内洗浄液、使い捨てビデなどとも呼ばれる。これをすると、まんこはサラサラと無臭でコンディションがかなり良くなる。先端の尖っていない注射器のような形をしていて、タンポンを入れるように膣に挿入したら「プシュッ」とワンプッシュすると、ジェル状で無臭の洗浄液が膣内に入る。タンポンは、慣れない人は使いづらいという話を聞くが、携帯用ビデは直径も小さくスルリと入るので、誰でも簡単に使用できるだろう。使用後は、膣からジェルがバシャバシャと出てきてしまうことは無いが、立っているとトローンと出てきてしまう事があるので、就寝前に使用するか、おりものシートを併用することをお勧めする。

個人的なオススメはドラッグストアで一番よく見かける「インクリア」。

3. 膣内用ボディソープを使う

既に多くの人に知られていることだとは思うが、まんこが臭いからといって普通のボディソープでゴシゴシするのは言語道断だ。
通常のボディソープはアルカリ性寄りのものが多く、汗や汚れを洗い流すために強い洗浄能力を持つ。しかし、膣内は酸性に保られており、雑菌が入らないようになっている。酸性のまんこをアルカリ性のボディソープで洗うのは洗いすぎになってしまい、皮膚を乾燥させ、それを補うために不要な汗や皮脂を分泌してしまい、これが臭いの元となってしまう。よって、まんこにはまんこのための弱酸性ソープの使用をお勧めする。一般的には、「デリケートゾーン専用ソープ」と検索するとごまんと出てくる。

まんこの具体的な洗い方は、顔を洗う時のような優しさで、手で洗うのが最善。皮の外側、気になるようなら中側も優しく泡を付ける程度で良く、膣内に指を突っ込んで洗う必要はない。まんこの皮膚はまぶたより薄いと言われているので、刺激を受ければ簡単に黒ずみやすい場所なのだ。
デリケートゾーン用ソープには、固形タイプと液体タイプがある。どれを購入しても良いと思うが、こいつらはボディソープのくせに、平均1000円~4000円ほどする。
効果の分からないもので高いお金を出すのは癪だと思うので、試しに使ってみたい場合は、ネットで1000円以内で手に入る、「プラチナムラブソープ」がオススメだ。

このトリプルコンボをすれば、まん臭事変の解決は遠くない。
金欠の身からすると腹立たしい話だが、キレイであろうとするなら、金をかけて人工的な手入れをするのが一番だとつくづく思う。ぜひ、自分のまんこと向き合い、手塩にかけて、漠然とした不安を取り除き快適な性活を送ってほしい。

三尾やよい

悪趣味が高じてフリーライター。エロ・グロ・ゲテモノ。アダルト系WEBコラム連載/ニュースメディア翻訳ライター。毎日がFernweh(;-;) 将来の夢はベルリンで引きこもって夜な夜なテクノ鑑賞。