【アダルトVRの現在と今後の可能性】風俗情報サイト・マンゾクVR(1)

2017年、VR業界も群雄割拠の時代へと突入しました。トイズマガジンは引き続き、アダルト業界を席巻しつつある「アダルトVR」の世界をより深く知ってもらうべく、「アダルトVR」に関わる方々へ総力取材を敢行していきます。

今回取材に伺ったのは、日本最大級の風俗情報サイト「マンゾク」が運営するVR専門の風俗情報サイト「マンゾクVR」。さまざまなジャンルの風俗店でのプレイをVR映像で、しかも無料で体感できるという新しいサービスを提供しています。ついに風俗もVRで女の子を選ぶ時代……風俗とVRとの相性はいかに!? マンゾクVRの制作局長に、じっくりとお話を聞かせていただきました。

――「マンゾクVR」は、VR専門の風俗情報サイトということですが、このサイトを作るにあたって構想はいつ頃から？

マンゾクVR 制作局長：私が認識したのは、だいたい1年以上前ですね。うちのボスから突然、「お前、オモチャとAV好きだろ？」と声を掛けられまして（笑）。「これ、うちでやるから」ってHMD（ヘッドマウントディスプレイ）を渡されて。「マンゾクVR」の立ち上げから関わることになったんですよ。

――公開スタートは2016年の12月でしたよね？

マンゾクVR 制作局長：はい。撮影自体は10月から始まりましたね。そこまでに開発やカメラテストを終えて、12月9日に配信開始。今、公開してからちょうど半年くらいといったところでしょうか。

――だいぶ急な話ですね。でも、それによって結果的に「マンゾクVR」は、業界発のVR専門風俗情報サイトというアドバンテージが得られたわけですよね。

マンゾクVR 制作局長：そこはもう、うちのボスの嗅覚というか（笑）。まあ狭い業界ではありますが、風俗媒体ではうちが一番最初ということになりましたね。ただ、ある程度もうVRを撮影したり編集したりできるような環境が整い始めているので、他社も参入しやすい状況にはあるんですよね。

――すると、スタート前からVRと風俗には融和性があるという考えはあったということでしょうか？

マンゾクVR 制作局長：はい。ある意味我々は客引きとしての立ち位置で、20年以上優良風俗店とそこに在籍する女の子をユーザーさんにご紹介してきたわけですけども。ユーザーさんに対して「お待たせしました！ これでしょ？」的な、ワクワク感はスタート前からありました。

――なるほど。それでは、現状としてユーザーからの反響が有るか無いかでいうと？

マンゾクVR 制作局長：それは正直言って、ありますよ。とは言っても、マンゾク自体に風俗情報サイトとしての歴史と知名度があるので、そこから何割かが「マンゾクVR」に流れてきている状態ですね。なので「VR動画自体に興味があるから、マンゾクVRにアクセスする」というユーザーがどれくらい増やせるかが課題になっています。そのプロモーションをしたくて、先日もAVRSに出展したんですよ。

――まだ「VR」をフックにユーザーが呼び込めていない状況にあると？

マンゾクVR 制作局長：ぶっちゃけちゃうと、客引きの立場からして「マンゾクVR」のVR動画を見て風俗店に行ってくれれば、それが一番なんですよ。でも、VRを軸にライフスタイルを考えてる人って、風俗には行ったことない人が大多数だと思うんです。価値観が風俗ユーザーとはまったく違うというか。

――ああ、それは凄くわかります。ユーザー層がまったく違うんですよね。

マンゾクVR 制作局長：逆に、風俗ユーザーにVR動画を見て風俗嬢を選んでよっていうのも、ナンセンスじゃないですか。

――確かにそれはそうかも……。だとすると、現状の「マンゾクVR」はどういった層から反響を得ているのですか？

マンゾクVR 制作局長：現段階で「マンゾクVR」の動画を一番よろこんでくれるのは、出演している女の子のファンの方なのかな？ というのは感じます。つまり彼女たちにとっては、VR動画がお客様への最大級のプレゼントになるわけです。普通なら無料では見られないものですからね。プレミアムな価値はあるわけで。

――女の子からすれば「会いに来れない時は、これを見てね☆」みたいな宣伝もできますよね。つまり「マンゾクVR」のユーザーは、今は入りたい女の子を選びに来るというより、「この子いいな」と思っている子の動画を見にくる人の割合が多いってことでしょうか？

マンゾクVR 制作局長：だと思います。もともとサイトには「予習復習にぜひ」と書いてあるんですが、需要としては、復習に使われているのではないかと。プレイが終わった後、さらにその子のVR動画を見る……という形で。数値的には予習の人が多いでしょうけど、予習タイプはほとんど流し見ですからね。やっぱり、一度会ってプレイまでした女の子の動画はじっくり見てしまうようです。

――次回は、マンゾクVRの動画を実際に拝見します！
（取材協力：カフェレストラン摩美依）