毎年7月にLAで開催されるアニメ・エキスポ(以下AX)。北米最大のアニメ・コンベンションとして有名で全米、海外から10万人のアニメオタクが集結するというコミケのようなビックイベントである。

「アニメ」「オタク」と聞くと参加せずにはいられないのがTMAのサガ。あらゆるコネクションを辿りなんとかアニメ・エキスポに出展に成功。

見よ! これが出展者にだけ許される最強のディーラーパスである。

実は去年もAXに参加しているのだが、このパスがなくチケット交換に数時間かかるという酷い目に。去年のAXではLAの出版社のパネルディスカッションで「日本の2次元パッケージのアダルトグッズ」について講演し大変盛り上がり、アメリカでも日本のアダルトグッズは売れると確信したのである。

そして今年は日本が誇るhentaiグッズ「オナホ」とタマトイズイチオシの「インサートエアピロー」を会場で販売することに。今回は日本の商品を米国に通販する老舗「J-LIST」がタマトイズの商品を販売してくれるとのことに。この「J-LIST」はAXに初回から参加しているという強者で、アメリカのオタクは知らない人はいないぐらいの超有名通販サイトなのである。今回からアダルトコーナーを併設してアダルトグッズの販売を強化するとのことだったので願ったり叶ったり。ブースも大手企業の近くという抜群の位置だったがKADOKAWAさんの裏ということで大変恐縮な感じだった。

開場直前の様子。「見ろ! 人がゴミのようだ!」この言葉を思い出しながら臨戦態勢に。

開場の途端にJ-LISTブースは長蛇の列! 飛ぶようにオナホが売れていく! 凄い、凄いよ! このhentai野郎ども! 米国人は行列を嫌がると聞いていたがそんなこともなく楽しそうに行儀よく並んでいたのには驚きだった。そしてテンションが高い! エアピローにオナホを付けて説明すると必ず大爆笑だった。英語ができない自分でもこれだけは鉄板ネタで大ウケである。

少し落ち着いてきたので会場を散策。AXは大きく分けて会場が3つに分けられる。一つは企業、物販がメインの「EXHIBIT HALL」。

個人のファンアート販売や著名人のサイン会、カード対戦などがメインの「KENTIA HALL」。

コスプレ撮影スペース、ゲーム対戦、痛車などてんこ盛りの「ENTERTAINMENT HALL」の3つである。

その他に小さな会場でアニメ上映会、メイド喫茶、パネルディスカッション、漫画喫茶など色々なイベントが開催されているのだ。そしてコスプレなのだが、これはどこでもOKで、ホテルからコスプレしてくるので街中がコスプレ会場のようになるのが驚きである。

今回はVRの特設コーナーができていた。ここには日本のVRイベントでいつも一緒になる「イリュージョン」さんと「kiss」さんが。他にもゲーム、アニメ系のVR体験コーナーがあったのだが、この2社は圧倒的に完成度が高かった。やはり新しい技術にエロパワーは必要だと感じるのである。

イベントは4日間あるので1日はLAのアダルトショップ巡りをしてみた。ほとんどのショップが写真撮影NGなのだが、LAで一番有名なアダルトショップの「HUSTLER」は写真撮影OKだった。LAのアダルトショップはセクシーコスチュームがメインでアダルトグッズは少なめである。特にオナホはほんの一部だけで店の端の方に少しあるだけである。ほとんどがカップルで使うものか女性用のグッズがメインである。ここにタマトイズのような2次元パッケージの商品が陳列されることはまずないだろう。タマトイズはアメリカでもオタクとともに歩んでいくことを心に決めたのである。

2日目の夜に「JAST」のゲームの新作発表会があった。AXの面白いところはイベントが深夜までやっていて、夜の部になるとアダルト系のイベントが入ってくるところだ。深夜まで会場はオタクとコスプレイヤーで賑わっているのだ。

AX3日目ですべてのオナホとインサートエアピローを完売。4日目は休みかと油断していたら、どこから探してきたのかオナホ200個が追加された。最終日は3時で終了のため最後に気合を入れてオナホ200個の完売を目指す。アメリカでも「オナホ」は日本語で通じる。その他にも「お兄ちゃん」「縞パン」「ふたなり」等のhentai用語は日本語そのままである。そして午前中にはトイズハートのオナホが完売。さすがアメリカでもオナホといえばトイズハート。他の商品には目もくれずトイズハートのオナホだけを買っていく強者もいるぐらいだ。タマトイズのオナホはJ-LISTの好みでパロディホールばかり。それでも売れ続け、閉店30分前には無事完売! かなりの強気の値段設定だったがアメリカでのオナホ人気はついに始まった感がある。この4日間でいったい何個のオナホを売っただろう。LA郊外に家が立つぐらい売った気がする。

今回のAXでの発見は、日本のオナホはアメリカでは珍しく、存在は知っているが買ったことがない人ばかりであったこと。きっと初めてオナホを使って衝撃を受けたに違いない。あと会場でIDチェックをしていたのだが、ほとんどが10代後半~20代の若者ばかりであったということ。これからも日本のhentaiグッズはオタクを中心に通販をメインにして受け入れられることであろう。
(取材・文・写真=神楽次郎)