Re;Lord~ヘルフォルトの魔女とぬいぐるみ~

今回レビューさせていただくのは、Escu:de(エスクード)より2017年7月28日に発売された「Re;Lord 厄災の魔女編 全三章パッケージ」、その第一章である「Re;Lord~ヘルフォルトの魔女とぬいぐるみ~」(2014年6月27日発売)。
Escu:deはSLG等、やりこみ要素満載のゲームを多く出しているメーカーだ。今回紹介するゲームも「王道ファンタジーSLG×リアルタイム脱衣バトル」と、やりこみ要素満載のゲームである。最近のジャンル名は、見ただけで何なのかわからず楽しみだ。

シナリオ 3点

「王道ファンタジー」の通り単純明快なストーリーだ。

魔族の住む世界、魔界。平和ボケしていた魔界に突如現れた3人の魔女。魔族が使う“魔術”とは異なる“魔法”を扱う彼女たちになすすべもなく、魔界は降伏声明を出し、これ以上魔界に侵攻しない約束を取り付けた。これにより、魔女に占領された魔王国ザールラントのグローセン州では、魔法によって住民がぬいぐるみに変えられてしまっていたが、それ以外の地域では平和が訪れていた。半年後、グローセン州知事の息子ヴィルフリートが領土奪還のため、反撃の狼煙を上げる。

災いをもたらした魔女。魔法という強大な力を持つ魔女を相手に立ち向かう主人公のヴィルフリート。彼のもとには、幼馴染の相棒リア、執事のルーカス、親友のクルト等、たくさんの仲間が加わっていく。確かに王道な展開だ。しかし、王道ファンタジーと銘打っておきながら、主人公が中々の過激派。
魔族の誇りを大事に。ぬいぐるみに変えられてしまった同胞たちは誇りを踏みにじられてしまったのではないか。魔女に立ち向かわない魔族は本当に誇りある魔王国ザールラントの住民なのか。誇り高き魔族ならば、同胞を助け、土地を奪還し、誇りを踏みにじった魔女どもを駆逐せねばならぬのではないのか。
それ故に誰もしてこなかった領土奪還作戦にうって出た。どちらかと言うと悪役では……?

この作品では全く謎が解けない。伏線はかなり多いため第二章、第三章に期待だ。
ギャグ要素は結構ある。テンポがいいわけではないが、普通に見れるといった感じか。主人公にボイスがあるため、キャラ同士の掛け合いは面白い。特に主人公は……よくわからない人物のため、入り込むというよりは三人称視点で眺めている感じになる。
プレイ時間は第1話が3時間30分、第2話が3時間10分、番外編20分で第3話が5時間。総プレイ時間12時間。ミドルプライスなら十分な長さだと思われる。ただ、バトルで結構時間を取られていることを言っておく。
一つ注意してほしいのは、主人公が厨二病なことだ(ファンタジー世界なら普通だろうか)。あまり見ない単語が出てくることがあるため、普段文学作品等を読まない人は読みづらいかもしれない。

イラスト 4点

背景、敵キャラ、かなりクオリティが高い。特に脱衣バトルのCGはとても綺麗だ。
しかし、会話やHシーン等のCGやキャラの立ち絵は少し違和感がある。立ち絵とか縦長くないだろうか……? 購入を検討する場合は、公式サイトのギャラリーを参照しておくことをお勧めする。
基本CG数16枚。うちHなCGは9枚。ちなみに脱衣バトル時のCGはギャラリーにないため含めない。

キャラクター 3点

ヒロインは2人。
魔女・エーリカ。強気な娘だが、きちんと相手の話を聞くし質問にも答えてくれる。魔女服は「魔女っぽさのアピール」だったり、実生活が壊滅的だったりと、とても親しみやすく優しい娘だ。一応「ツンデレ」に分類される。
魔女の従者・フィーナ。薄幸体質だがとても優しい。根っからのいい娘で、困った人は見捨てないうえ、恩はしっかり返してくれる(敵なのに)。
ヒロインではないが、主人公の幼馴染リアもとても可愛い。ぬいぐるみ化されているが、主人公の頼れる相棒だ。クールでキレ者。
男たちはかなり個性的。というか、ヴィルフリートの父上(グローセン州知事)が出てくるのだが、普通にアホで完全にギャグ要因だ。一人だけぶっ飛んでヤバい。

音楽 4点

王道さを感じられる……というのはさすがに曖昧すぎるか。
ファンタジー感溢れるにも関わらず、どことなくミステリアスさのあるタイトル画面や、敵地へ侵攻しているにも関わらず、どこかしら楽しさを感じられるSLGパート。
物語パートや戦闘シーンなど、どれも少し軽快だ。ハープとフルートだろうか。とても綺麗で心地のいい音色は聞いてて飽きない。背景とマッチしていてグッド。
唯一、ボスバトルだけ緊迫感と優雅さを出していてかっこいい。好き。

エロ 4点

シーンは一人につき2回。つまり計4回Hシーンがある。
さてこのゲーム、面白いのは「Hシーンの服装が変わる」ということ。ボスバトルの時にどう破いたかによってCGが変わる。


「どうせ3パターンくらいでしょ」と思っていたのだが、想像以上だった。
確かにシーンの内容はほとんど変わらない。中出し、外出しの2パターンくらいあったりはするが、基本的にプレイ内容は大きく変わらない。しかし、服装はかなり変わる。ブーツを残したり、ニーソックスを残したり、帽子を残したり、胸のリボンや下着だけ破いたり。
シーンを見るたびにシーン回想に保存される。1シーンに対し3つまで保存でき、残しておきたい脱衣パターンでのHシーンはロックをかけることができる。ちなみに、CGギャラリーのCGはシーン回想で選択した脱衣状況のCGに入れ替わる。クリア後、本能の赴くまま脱衣させていると2時間くらい経っていた。実にやりこみ甲斐のあるゲームだ。
全シーン、初期設定オートモードで20分程度。個人的には十分だ。

シーン中は主人公のボイスがなくなる。音量を上げてもヒロインの声しか聞こえないので、抜く目的としても問題ない。
前戯での射精後、本番のCGに切り替わると精液がまだ残っているところもグッド。また、これは好き嫌い別れるだろうが、射精の際ヒロインが大声で叫ばない。BGMすら消え去り、とても静かになる。ヒロインが同時に絶頂しても、まるで放心しているかのような喘ぎで半端なくエロイ(特にフィーナはもともと掠れ声なので、絶頂後の息遣いのエロさと言ったら……)。
プレイ内容だが、相手が敵である以上、少しだけ無理やりになる。ヒロインはすぐ感じ始めるし、無理やり要素は薄いので気にすることはないと思うが、苦手な人は注意。

ユーザビリティ 4点

コンフィグは基本的なものは全て揃っていると言っていい。一つの文句すらない。
ゲーム性の高いゲームではあるが、苦手な人用にイージーモードもあるし、得意な人用にやりこみ要素満載。多くのユーザーにオススメしやすいゲームに仕上がっている。バトルが退屈になりづらい「脱衣バトル」というのも、「RPGのレベル上げが苦手」みたいなユーザーには高得点だろう。
また、全三章パッケージには外箱から中箱を取り出す用の穴が空けてある。こういった小さなところで好感度上がりまくりだ。

総合 4点

平均以上を常に出し続けてきているメーカーだけあり、無難に良い。ゲーム好きも美少女ゲーマーも楽しくプレイできるゲームだ。万人が喜ぶようなゲームを堅実に作る、流石の手腕といったところか。
ゲーム性の高いゲームに抵抗がなければ是非手に取っていただきたい作品だ。ただ、リアルタイム脱衣バトル(アクションだろうか)に魅力を感じない場合、プレイ時間の半分ほどを占めているかもしれない雑魚敵との戦闘が“本気で苦痛”なので、体験版で戦闘だけでもやっておくべきかもしれない。絵が気に入ったなら購入しても損しない良作だが、体験版はしておこう。

雑感

私は、1周目はノーマルで始めた。2周目はハードをして、クリア後にこのレビューを書き始めたのだが、ノーマルとハードであまり変わらない。もしかすると、イージーも結構難しいのかもしれない。
ノーマルでは雑魚敵でも数回ゲームオーバーにされたし、第3話の寄り道もかなりの回数ゲームオーバーにされた。やはり体験版で、このゲームのバトルが得意かどうかしっかりと確かめてほしい。

Hシーンのことだが、とある検証をしてみた。
ボスバトルでは必殺技(強制勝利)ボタンを押すための条件が出される(ブラを破く等)。それを無視して、ボスの体力を削り切った場合どうなるのか(ボスの体力は多くはなく、更に2周目なのでとても簡単に検証できる)。
結論としては、「勝手に破れる」だ。攻撃していないのに破れていた。

しかし、一応お得な点もある。最初のボスは胸にリボンがあり、条件は「ブラを破る」こと。普通にやるとリボンが壊れたり、服が破れたり、襟が破れたり……思い通りにいかないことが多い。
しかし、一切壊さずに倒すとブラとブラウスだけが壊れる(ブラの破壊にはブラウスを先に壊さなければならない)ため、それ以外がまったく傷ついていないCGになるのだ。むき出しの胸に綺麗な胸のリボンがあるのは、破られたというよりはそういったプレイのようだ。2回目のボスでも検証したが、魔女服はすべてとれ、肌着は傷一つない状態のCGとなった。
本当にロマンあふれる作品だ。

おまけにオーディオコメンタリーがある。
リアの声優さんがとてもギャップがあって可愛すぎだ。思わずファンになってしまった。

Re;Lord~ヘルフォルトの魔女とぬいぐるみ~
メーカー:Escu:de(エスクード)
参考価格:3,024円
シナリオ イラスト キャラクター 音楽 エロ ユーザビリティ 総合
3 4 3 4 4 4 4
ひみこ

女の子をこよなく愛する美少女ゲーマー。少ないお金で美少女(ゲーム)を買い、ロリから熟女までどんな”美少女”とも愛を持って接します。恋愛マスターを名乗る日も近い……。