「国民総セックスレス時代」が叫ばれる日本。現代の日本人が失いつつある性欲を取り戻すべく、トイズマガジン編集部は「性欲アップ講座」を開設しました。毎回、性のプロフェッショナルをお迎えし、性に関する悩みや不安の解消を提案しています。今回、ご教授いただくのは、現役風俗嬢&AV嬢で手コキ研究会の主催でもある今賀はるさん。第三回は手コキ研究会についてじっくり伺いたいと思います。

――まず「手コキ研究会」はどんな経緯でスタートしたのか教えていただけますか?

今賀はるさん(以下、今賀):実は「手コキ研究会」は、水嶋かおりんさんが主催していた「手コキ講座」が軸になっているんです。

――おお! あの伝説の風俗嬢と言われる水嶋かおりんさんが主催だったんですね!

今賀:でも、水嶋かおりんさんが忙しくなってしまって「手コキ講座」は休止状態になっていたんです。そんな中で、講座に皆勤賞で通っていた男性が「復活させたい」と名乗りを挙げたんです。その時、もう1人女性に声をかけて、そこからさらに私に声がかかった感じですね。「代表をやってくれそうな人」として選ばれたんだと思います。

――なるほど、その3人で水嶋かおりんさんの意思を引き継いで。

今賀:でも、厳密に言えばそういうわけではないんですよ。だって私、「手コキ講座」には1回しか参加したことなかったし(笑)。それに「手コキ研究会」は「手コキ講座」みたいにガッツリ教えるものではなく、みんなで研究していこう、話し合いましょう、みたいなイメージですね。

――実践というよりも対話をメインにしてるんですね。では「手コキ研究会」がスタートしたのはいつですか?

今賀:2016年3月11日です。毎月第2金曜に開催してたんですが、今は第2土曜に変更になりました。

――以前、トイズマガジンでもイベントに潜入取材させてもらいましたが、前半は手コキの研究で、後半はSMについて勉強するって流れだったような。

今賀:そうですね。手コキ研究は前半で、後半は毎回テーマを変えてます。過去には、フェチの話やハグの話、数学と性なんていうテーマもありましたね。

――テーマが広いなぁ(笑)。私が伺ったSMの回も見ごたえありましたね。

今賀:あれは、本当に偶然の産物というか。実は講義をしてくれたプロの方は、ゲストとしてお願いしたわけじゃないんです。本当に普通にお客さんとして来てただけだったんですよ。ギャラも払わずすいません、みたいな気持ちです(笑)。

――それにしても、本当に色んな方がいらしてますよね。

今賀:そうですね。性のプロフェッショナルみたいなこだわりのある方もいますけど、本当に何も知らない、手コキの基本を教えただけでも「うわあ〜」って感動するような女の子も来てますからね。

――ほんのちょっとのことでもプラスになってしまうレベルの(笑)。

今賀:そういうのはこちらも新鮮というか。こんなことも驚きに感じるんだって、逆に勉強になりますね。昔は私もそうだったはずなんですけどね(笑)。

――セックスのプロから素人中の素人さんまで集まる「手コキ研究会」!

今賀:最近は売り専の方なんかも顔を出してくれますね。テーマによっても集まる人が違うところも面白くて。「数学と性の人」なんかは理系が多かったし、がっつりテクニックを教える回なんかは、女性の率がいつもより高めでしたね。

――そういえば、LGBTの方も多いですよね。

今賀:「AKTA」という、新宿二丁目にあるセクシャルヘルスに関する情報センターを借りているのですが、そこに来るような方も参加してくれてるんですよ。

――やっぱり、場所にもこだわりはあるんですか?

今賀:「AKTA」でやることでLGBTが入りやすい環境が作れていると思います。それに、ノンケの人たちも新宿二丁目であることを気にせず、気軽に入りやすいみたいで。

――確かに「手コキ研究会」は、どんなセクシャリティの方も受け入れてくれる会って印象があります。

今賀:今後もライフワークとして続けていく予定です。「AKTA」で、無料で。

――でも、取材の時も大人数でしたけど、かなり参加者は増えてきてるんじゃないですか?

今賀:そうなんです。そこは悩みどころですね。20人くらいならなんとかなるんですが、集まりすぎるともう大変! 8月は38人になってしまってこれは正直困りましたね(笑)。「AKTA」のフリースペースを占領してる状態で。

――でも、それだけリピート率も高いってことじゃないですか? 喜ばしいことですよ。

今賀:ですよね。繰り返し来ても面白い内容のものにしていきたいとは思ってるんですよ。ただ、悩みどころとしては手コキパートは、何度も来ている人は同じ話になってしまうんです。

――かと言って、初見の人に合わせるならベーシックな手コキも外せませんよね。まあ、ぶっちゃけ手コキに関してそこまで語ることも……。

今賀:「根元がいいか」「先っちょを責めるか」くらいですね(笑)。今後は、主催側から一つずつ技を教えるって方式にしようかと思ってます。あと「手コキ研究会」が推奨する手コキの役割について、深く掘り下げていこうかと考えています。

――何ですか!? 手コキの役割!?

今賀:手コキには、「雰囲気づくり」「感じさせる」「勃たせる」「イカせる」という4つの役割があるんですよ。これを毎回一つずつテーマにして、そのための手コキテクニックを教えていくのも面白いんじゃないかなと。

――それ、いいですね! 私も知りたい!

今賀:そういうノリで来てくださるのが一番嬉しいですね。「手コキ研究会」は性を楽しむきっかけ作りがコンセプトなんで。この「手コキ」というキャッチーなワードに反応してくれる人たちにどんどん集まって欲しいですね(笑)。

次回は、今賀はるさんの今後の展望について語っていただきます!

今賀はる
Twitter:@ho1no1ka

現役風俗嬢でありAV嬢。風俗嬢がもっと働きやすい、安心安全に働ける環境づくりを目指して活動を行っている。性に対して伸び伸びと語ることができる手コキ研究会の主催や、風俗嬢向けのお茶会などを実施中。

※撮影協力:SARA錦糸町(Twitter:@vanilla_resort
全43室すべてがコンセプトルームとなっているデザイナーズホテル。今回の撮影で使用した部屋は505号室の「3年B組」。ベッドルームのほかに実物を忠実に再現した教室が使用できる。